4 被害の構造に関する考察

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4-3 精神・健康状態と時間との関係

精神・健康状態と事件経過後の時間との関係を見ると、事件に関連して生じたと思われる健康上の問題、精神上の問題を抱える人の割合が事件経過後の時間によって異なる。事件経過後3年未満で問題を抱えている人の割合は4割前後となっているのに対して、事件経過後3年以上で問題を抱えている人の割合は2割半ばにとどまり、10%から20%の差がある(図表4-9、図表4-10)。このことから、時間の経過が事件と関連する健康上・精神上の問題を軽減する作用を有していることが示唆できる。しかし、重症精神障害相当の状態にある人(K6で13点以上)とそれ以外の人との割合については、事件後経過時間によって大きな差はみられない(図表4-11)。

  図表 4-9 事件後経過時間と健康状態との関係

図表 4-9 事件後経過時間と健康状態との関係


  図表 4-10 事件後経過時間と精神状態との関係

図表 4-10 事件後経過時間と精神状態との関係


  図表 4-11 事件後経過時間とK6得点との関係

図表 4-11 事件後経過時間とK6得点との関係

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