第7章 警察活動の支え

2 警戒の空白を生じさせないための組織運営の指針に基づく取組の着実な推進

「指針」と「重点」に基づき、警察庁において、法律改正を含む各種の制度改正や第一線の業務の在り方に関する基準の見直し等を実施している。また、都道府県警察において、当面の最重要課題として掲げた7項目に関して大幅な体制の増強を行い、各種対策を強化するとともに、警察署の一部業務を警察本部へ集約するなど、業務の効率化・合理化のための取組を推進している。

 
図表7-25 業務の効率化・合理化のための取組
図表7-25 業務の効率化・合理化のための取組

さらに、大規模災害における警察活動の高度化やSNS型投資・ロマンス詐欺対策の推進、組織的窃盗・盗品流通事犯対策の推進等、その時々の情勢の変化に的確に対応するための部門横断的な取組(注)を推進している。

このほか、警察活動における暑熱対策として、ポロシャツ型の新たな夏服を導入したり、一定の場合にサングラスの着用を認めたりするなど、働きやすい職場環境の形成を図るための取組を推進している。

警察では、引き続き、国内外の諸情勢が変化する中において、治安事象への対応に警戒の空白が生じることのないよう、情勢の変化と組織の現状を俯瞰的に分析し、警察組織全体の最適化を図るためのリソースの再配分を含めた総合的な対策を強力に推進することにより、国民の期待と信頼に応える警察運営を図っていくこととしている。

注:大規模災害における警察活動の高度化については24頁(トピックスI)を、SNS型投資・ロマンス詐欺対策については2頁(特集)を、組織的窃盗・盗品流通事犯対策については36頁(トピックスIV)を、それぞれ参照

 
暑熱対策の様子
暑熱対策の様子


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