第5章 安全かつ快適な交通の確保

第5章 安全かつ快適な交通の確保

第1節 交通事故情勢

1 交通事故の現状

(1)令和6年(2024年)の概況

令和6年中の交通事故による死者数(注)(以下単に「死者数」という。)は2,663人と、2年ぶりに前年比で減少した。

また、重傷者数も2万7,285人と、2年ぶりに前年比で減少した。

注:交通事故発生から24時間以内の死者数

 
図表5-1 交通事故の概況(令和6年)
図表5-1 交通事故の概況(令和6年)
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(2)過去10年間の死者数等の推移

平成27年(2015年)と比較すると、令和6年中の死者数は全年齢層で35.3%、65歳以上で32.7%それぞれ減少し、令和6年中の人口10万人当たりの死者数は全年齢層で33.9%、65歳以上で38.7%それぞれ減少した。

 
図表5-2 死者数の推移(平成27年~令和6年)
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図表5-3 人口10万人当たり死者数の推移(平成27年~令和6年)
図表5-3 人口10万人当たり死者数の推移(平成27年~令和6年)
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他方、令和6年中の65歳以上の死者数は1,513人と、前年比で47人増加した。また、65歳以上の人口10万人当たりの死者数は全年齢層のそれと比較して約2倍であり、死者数全体に占める65歳以上の割合は56.8%と、いずれも引き続き高い水準となっており、高齢者の交通事故防止対策が重要となっている。

 
図表5-4 死者数全体に占める65歳以上の割合(平成27年~令和6年)
図表5-4 死者数全体に占める65歳以上の割合(平成27年~令和6年)
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(3)状態別・類型別の特徴

人口10万人当たりの死者数を状態別にみると、令和6年中は歩行中、自動車乗車中、二輪車乗車中、自転車乗用中の順に多い。

また、運転免許保有者10万人当たりの死亡事故件数(注1)を事故類型別にみると、令和6年中は、正面衝突等(注2)、歩行者横断中の順に多い。

注1:自動車、自動二輪車及び一般原動機付自転車の運転者による事故を計上

注2:正面衝突、路外逸脱又は工作物衝突

 
図表5-5 状態別人口10万人当たり死者数の推移(平成27年~令和6年)
図表5-5 状態別人口10万人当たり死者数の推移(平成27年~令和6年)
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図表5-6 一般原付以上運転者(第1当事者)の類型別運転免許保有者10万人当たり死亡事故件数の推移(平成27年~令和6年)
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(4)時間帯別・月別の特徴

最近5年間における死亡事故を時間帯別にみると、17時台から19時台にかけて多く発生しており、中でも薄暮時間帯(注)の死亡事故は、10月から12月にかけて特に多く発生している。

注:日の入り時刻の前後1時間

 
図表5-7 時間帯別死亡事故件数(令和2年~令和6年の合計)
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図表5-8 薄暮時間帯の月別死亡事故件数(令和2年~令和6年の合計)
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