警察活動の最前線
女性白バイ隊員として
山形県警察本部交通部交通機動隊
阿部 ももこ

「白バイ隊員になりたい」という夢を抱き、警察官を志望した私は、念願の交通機動隊に配属され4年がたちました。配属当初は、小柄な体格の私には白バイがあまりにも大きく、操作するのも一苦労でしたが、努力を重ね、現在はCB1300という排気量の大きい白バイに乗車し、交通指導取締りに当たっています。白バイに乗ったら男性も女性も関係ありません。交通指導取締りをしていると、心ない言葉をぶつけられることもありますが、私はどのような運転者に対しても、これまで見てきた悲惨な事故を例に出し、悲惨な事故は軽い気持ちで行った違反に起因していることや、「貴方には取り返しのつかない悲惨な事故の当事者にはなってほしくない」という気持ちを伝えています。運転者の中には、「事故を起こす前に気付かせてもらえてよかった、ありがとう。」などと感謝の言葉を言ってくださる方もおり、私の取締りで、このような運転者を一人でも多く増やし、悲惨な事故から県民を守っていきたいと思っています。また、山形県では、女性白バイ隊員は私で3人目です。女性ならではの視点や考えをPR活動等に生かしていくことも私の役目だと思っています。今後も女性白バイ隊員として、悲惨な事故を1件でも多く減らすことができるよう、様々な活動に一生懸命取り組んでいきたいと思います。

「私でもできるかも」を指導する
愛知県警察本部警務部教養課術科指導室逮捕術係
小林 友香

術科指導員である私の主な仕事は、女性警察官に対する逮捕術の指導と一般の女性に対する護身術の指導です。
特に一般の女性の方は、「逮捕術」、「護身術」と聞くと「なんか怖そう」、「難しそう」というイメージがあるかと思いますが、実際には、コツさえ覚えれば、体の構造や相手の力を利用して簡単にできるものであるということが伝わるように指導をしています。
護身術であれば、「相手に腕をつかまれてしまったとき、力任せに引き抜こうとするのではなく、相手の親指が向いている方向に自分の手を引き抜くことを意識するだけで素早く腕を抜くことができる。」といったものです。
護身術の動作を、身近なものに例えるなど、とっさの時に思い出して使える技を指導することができるように工夫しています。
「できた!」とうれしそうな声が聞こえてくると、私も安心します。
女性警察官はもちろん、一般の女性の方にとっても自分の身を守る技を身に付けておくことは大切なことだと思います。
今後も、分かりやすく、そして覚えやすい、「これなら私でもできるかも」と思ってもらえるような指導を心掛けていきたいです。
