第5章 安全かつ快適な交通の確保

第5章 安全かつ快適な交通の確保

第1節 交通事故情勢

1 交通事故の現状

(1)令和3年(2021年)の概況

令和3年中の交通事故による死者数(注)(以下単に「死者数」という。)は2,636人と、6年連続で減少し、前年に引き続き、警察庁が統計を保有する昭和23年(1948年)以降の最少を更新した。また、重傷者数は、21年連続で減少した。

注:交通事故発生から24時間以内の死者数

 
図表5-1 交通事故の概況(令和3年)
図表5-1 交通事故の概況(令和3年)
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(2)過去10年間の死者数等の推移

平成24年(2012年)と比較して、令和3年中の死者数は全年齢層で40.6%、65歳以上で33.3%減少し、人口10万人当たり死者数は全年齢層で39.8%、65歳以上で44.9%減少した。

他方、令和3年中の65歳以上の人口10万人当たり死者数は全年齢層の約2倍、死者数全体に占める65歳以上の割合は57.7%と、いずれも引き続き高い水準となっており、高齢者の交通事故防止対策が重要となっている。

 
図表5-2 死者数の推移(平成24年~令和3年)
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図表5-3 人口10万人当たり死者数の推移(平成24年~令和3年)
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図表5-4 死者数全体に占める65歳以上の割合(平成24年~令和3年)
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(3)状態別・類型別の特徴

状態別人口10万人当たり死者数をみると、歩行中、自動車乗車中、二輪車乗車中、自転車乗用中の順に多いが、令和3年中は、前年と比べていずれも減少した。

また、類型別運転免許保有者10万人当たり死亡事故件数(注1)をみると、令和3年中は、正面衝突等(注2)、歩行者横断中、出会い頭衝突の順に多い。

注1:自動車、自動二輪車及び原動機付自転車の運転者による事故を計上

注2:正面衝突、路外逸脱又は工作物衝突

 
図表5-5 状態別人口10万人当たり死者数の推移(平成24年~令和3年)
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図表5-6 原付以上運転者(第1当事者)の類型別運転免許保有者10万人当たり死亡事故件数の推移(平成24年~令和3年)
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(4)時間帯別・月別の特徴

最近5年間における時間帯別死亡事故件数をみると、17時台から19時台にかけて多く発生している。

また、薄暮時間帯(注)の死亡事故は、10月から12月にかけて特に多く発生している。

注:日没前後1時間以内

 
図表5-7 時間帯別死亡事故件数(平成29年~令和3年の合計)
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図表5-8 薄暮時間帯の月別死亡事故件数(平成29年~令和3年の合計)
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