第5章 安全かつ快適な交通の確保

4 ITSの推進

(1)UTMS(注1)の開発・整備によるITS(注2)の推進

警察では、最先端の情報通信技術等を用いて交通管理の最適化を図るため、光ビーコン等の機能を活用したUTMSの開発・整備を行うことによりITSを推進し、安全・円滑かつ快適で環境負荷の低い交通社会の実現を目指している。

注1:Universal Traffic Management Systems(新交通管理システム)の略

注2:Intelligent Transport Systems(高度道路交通システム)の略

 
図表5-52 警察におけるITSの概要(平成30年度末現在)
図表5-52 警察におけるITSの概要(平成30年度末現在)

(2)ITSに関する国際協力の推進

警察では、平成30年(2018年)9月、デンマーク・コペンハーゲンで開催された第25回ITS世界会議(注1)及び同年11月に東京で開催されたSIP-adus Workshop2018(注2)において、各種発表を通じてUTMSの先進的な技術を紹介するとともに、各国とITSに関して情報交換を行うなどして協力関係を深めた。

また、警察庁では、平成31年1月、米国運輸省道路交通安全局との会議を米国で開催し、両国が推進するITSに関する施策等について情報交換を行った。

注1:ITSに関する3つの団体が共同で開催する、ITSの研究・実用化を推進するための会議。第1回は平成6年(1994年)にパリで開催され、第25回は世界96か国から産学官の関係者約10,000人が参加した。

注2:SIP自動走行システムの成果発表や国際連携を推進するための会議。平成26年から開催されており、平成30年は17か国・地域から約500人が参加した。

 
第25回ITS世界会議
第25回ITS世界会議


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