第3節　来日外国人犯罪対策

1　来日外国人犯罪の情勢

（1）全般的傾向

来日外国人犯罪の検挙状況の推移は、図表4-15のとおりである。平成の初期から増加傾向にあった来日外国人犯罪は、検挙件数については、ピークであった平成17年から29年にかけて、4万7,865件から1万7,006件へと大きく減少しており、検挙人員についても、ピークであった16年から29年にかけて、2万1,842人から1万828人へと大きく減少している。

（2）国籍・地域別検挙状況

平成29年中の来日外国人犯罪の検挙状況を国籍・地域別にみると、図表4-17のとおりである。検挙人員は、中国が最も高い割合を占めており、最近ではベトナムの割合も高くなってきている。また、刑法犯検挙件数（罪種別）をみると、侵入窃盗では中国及びベトナムが高い割合を占めているほか、自動車盗ではブラジルが、万引きではベトナムが最も高い割合を占めているなど、罪種によって高い比率を占める国が異なっている。