2 警備実施
(1)警衛・警護警備
① 警衛警備
警察では、皇室と国民との間の親和に配意した警衛警備を実施し、御身辺の安全確保と歓送迎者の雑踏等による事故の防止を図っている。
平成27年中の国内での主な行幸啓は図表6-8、行啓は図表6-9のとおりである。海外へは、同年4月に天皇皇后両陛下が戦没者の慰霊及び国際親善のためパラオ国を御訪問になったほか、同年7月に皇太子同妃両殿下が国王陛下戴冠式御参列のためトンガ国を御訪問になるなど、皇族方が合計8回御訪問等になった。
第35回全国豊かな海づくり大会御臨席に伴う警衛警備(10月、富山)
図表6-8 主な行幸啓(平成27年)
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図表6-9 主な行啓(平成27年)
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② 警護警備
警察では、テロ等違法事案の発生が懸念される厳しい警護情勢の下、的確な警護警備に向けた取組を推進して要人の身辺の安全を確保している。
27年中の首相の海外訪問は図表6-10、主な外国要人の来日は図表6-11のとおりである。
チョン・ベトナム共産党中央執行委員会書記長来日に伴う警護警備(9月)(AFP=時事)
図表6-10 首相の主な海外訪問(平成27年)
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図表6-11 主な外国要人の来日(平成27年)
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(2)機動隊の活動
都道府県警察には、集団警備力によって有事即応体制を保持する常設部隊として機動隊が設置されているほか、管区機動隊、第二機動隊等が設置されている。
また、各種警察事案に対応できるよう、爆発物処理班や水難救助部隊、銃器対策部隊等の機能別部隊が編成されており、その専門能力をいかした人命救助活動や捜査活動等に従事している。
機動隊の訓練
図表6-12 機動隊の概要
図表6-13 機動隊の活動
(3)雑踏警備
祭礼等の行事に際して多数の人が集まることにより事故が発生するおそれがある場合には、雑踏事故の未然防止を図るため、警察ではあらかじめ行事の主催者や施設の管理者に対して必要な安全対策をとるよう要請しているほか、警察部隊の投入が必要と判断される場合には、所要の体制を確立し雑踏警備を行っている。
また、平成13年7月に兵庫県明石市で発生した雑踏事故の教訓を踏まえ、雑踏事故防止のための遵守すべき基本的事項の再徹底や体制の確立に努めている。
雑踏警備の状況
図表6-14 雑踏警備に従事した警察官数の推移(平成23~27年)
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図表6-15 雑踏警備の流れ