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長野県長野中央警察署和田交番
玉井 美恵(たまい みえ) 警部補
ライポくん
「交番に女性がいてよかった」私が交番所長として配属され、何度も交番を訪れる方からいただいた言葉です。
ある日、近所の男性からの嫌がらせに悩んでいる女性が相談に訪れました。その女性には子供さんがいて、私は、警察官としてだけではなく、女性として、そして母親としても、その女性の話を聞くことができました。幸いにもその後何事もなく現在に至っていますが、あのときの女性の安心した顔は忘れられません。
私には3人の子供がいます。長い育児休暇を経て職場復帰し、交番勤務は15年ぶり、現場勤務も実に11年ぶりです。
「長いブランクがある私に、第一線の仕事が勤まるのか」という実務への不安と、「子育てをしながら仕事を続けられるのか」という仕事と家庭との両立への不安ばかりの交番勤務の中で、交番を訪れる方からいただいた「女性がいてよかった」という言葉は、仕事をしていく上で、とても励みになっています。
結婚・出産を経て職場に復帰した女性警察官は、少なからず、病気の子供の介抱、保育園の送迎、学校行事等、仕事の外に抱える私生活の負担もあり、職場や周囲の協力を得なければ仕事を続けていくことが難しい状況です。
しかし、出産・育児の様々な経験を通じて一回りも二回りも大きくなれることも事実で、その経験は必ず警察の仕事に役立てられると、交番勤務を通じて実感しました。
これからも、母としての経験を生かし、住民の方が安心して暮らせる街づくりのため、精一杯職務を遂行していきたいと思っています。
奈良県警察本部刑事部捜査第二課
坂本 幸司(さかもと こうじ) 警部補
ナポくん
特殊詐欺の奈良県内の年間被害額は、平成24年に4億円を超え、23年の被害額と比べて約8倍になるなど極めて深刻な状況にあり、特殊詐欺の撲滅は、奈良県警察においても、最重要課題の一つとなっています。
こうした状況において、私は日々、事件発生の一報を受理するや、早期に徹底した初動捜査を行って、少しでも多くの客観的証拠を収集するとともに、被疑者に結びつく証拠の精査を行い、数多くの事件検挙に結び付けてきました。
日々巧妙化する犯行手口に対し、それを上回る高度で斬新な捜査手法を開発することは、第一線で活動する我々捜査員の責務ではありますが、私はまず、基本的な捜査を妥協することなく行い、その上で創意工夫を凝らした捜査手法を加えることで、被疑者を検挙するという姿勢を貫いています。
さらに、検挙した被疑者から犯行グループの上位被疑者に対する突き上げ捜査を行い、犯行グループの壊滅を目指しています。
この種の犯罪は、被害者が高齢者というケースが多く、老後の蓄えを一瞬にして奪われる極めて卑劣な犯罪です。高齢者が今後安心して暮らせる世の中にするためにも、一日も早い特殊詐欺の撲滅に向けて、日々捜査に邁進したいと思っています。
注:掲載されているキャラクターは、都道府県警察のマスコットキャラクターです。
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