特集I:東日本大震災と警察活動 |
第1節 被害状況及び警察の体制
1 概要及び被害状況
(1)概要
平成23年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とするモーメントマグニチュード9.0(暫定値)の「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」が発生し、宮城県栗原市では震度7を、宮城県、福島県、茨城県及び栃木県の4県では震度6強をそれぞれ観測するなど、国内観測史上最大規模の地震となった。この地震に伴って発生した高い津波は、東北地方の太平洋沿岸部を始めとする各地を襲うとともに、原子力発電所における事故等を引き起こした。
政府は、この地震によってもたらされた災害を「東日本大震災」と命名した。
岩手県沿岸部の集落を襲う津波
福島第一原子力発電所((時事)エアフォートサービス提供)
(2)被害状況
東日本大震災による全国の死者は1万5,467人(余震による死者を含む。)、行方不明者は7,482人に上った(平成23年6月20日現在)。
特に被害の大きかった岩手県、宮城県及び福島県の東北3県では、電気、ガス、水道等の生活インフラが大きな打撃を受けたほか、福島県では、原子力発電所における事故の影響を受けて、多くの被災者が避難所生活を強いられることとなった。
なお、地震発生から1か月間に東北3県において検視等が行われた死者1万3,135人のうち、92.4%に当たる1万2,143人の死因は、溺死であると判明した。
宮城県亘理郡亘理町の被災状況
仙台空港の被災状況
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