第3章 生活安全の確保と警察活動 

(2) インターネット・オークションにおける盗品等の処分

 平成15年中に盗品その他財産に対する罪に当たる行為によって領得された物(以下「盗品等」という。)がインターネット・オークションで処分された事案の認知件数は338件で、古物営業法に基づく都道府県公安委員会による業務の実施方法の認定を受けていないインターネット・オークションでの処分が336件と99.4%を占めた。
 また、出品物が盗品等であると疑うに足りる相当な理由があるとして、同法に基づきインターネット・オークション事業者に競りの中止(出品の取消し)を命じた件数は、15年9月1日の改正古物営業法の施行以降16年3月31日までの間、3件であった。

 
図3-25 インターネット・オークションにおける盗品等の処分状況の推移

図3-25 インターネット・オークションにおける盗品等の処分状況の推移
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事例1
130件の空き巣を繰り返していた男(29)は、14年10月から15年6月にかけて、インターネット・オークションを利用して、盗んだパソコン等29点を売却した(福岡)。

事例2
会社員(28)は、16年3月、他人のクレジットカード番号を使用してインターネット通信販売でだまし取った家電製品6点を、インターネット・オークションに出品して売却した(静岡)。

 第5節 高度情報通信ネットワークの安全確保

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