第5章 安全かつ快適な交通の確保 

(3)高速道路における交通の安全と円滑の確保

1)大型貨物自動車等に係る交通事故防止対策
 大型貨物自動車等について,最も左側の車線を通行すべき車両通行帯として指定する交通規制(第一通行帯通行区分規制)を東名高速道路等9路線の区間(平成15年3月末現在)において実施しているところであるが,同規制の一層の定着化を図るなどして,大型貨物自動車等に係る交通事故防止に努めている。

 
大型貨物自動車の交通事故現場

大型貨物自動車の交通事故現場

2)安全対策の積極的展開
 高速道路の計画段階から,道路管理者と道路線形の改良,ランプウェイの取付け位置等について必要な協議を行うとともに,最高速度規制等の交通規制の決定に当たっては,道路構造,気象条件等を総合的に勘案し,その適正を期している。また,既に供用開始されている道路に対する交通安全施設整備についても,道路管理者との間において,融雪・凍結防止施設,高機能舗装等の整備や中央分離帯施設の改良に関して事前に協議し,また,交通規制の内容を運転者が認識しやすいようにオーバーヘッド型の標識の採用等の対策を進めている。

 
カラー舗装の状況(対策前)

カラー舗装の状況(対策前)

 
カラー舗装の状況(対策後)

カラー舗装の状況(対策後)

3)高速道路における交通違反取締状況
 高速道路における交通の安全と円滑を確保するため,無免許運転,飲酒運転,著しい速度違反を始め,通行帯違反,車間距離不保持等の悪質・危険性,迷惑性の高い違反に重点を置いた交通違反の指導取締りに努めている(図5-30)。

 
図5-30 交通違反取締件数の割合(平成14年)

図5-30 交通違反取締件数の割合(平成14年)
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交通違反取締状況

交通違反取締状況

4)逆走対策の推進
 近年,高齢者による逆走交通事故が多発していることから,警察では,道路管理者等と連携して道路標識等の改良等による逆走対策を推進している。

 

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