第3章 犯罪情勢と捜査活動
(3)自動車盗の認知・検挙状況
自動車盗の認知件数は,平成10年までは3万5,000件前後で推移していたが,11年から急激に増加した(図3-14)。自動車盗は,盗難自動車の不正輸出を目的に,暴力団や来日外国人等により組織的に敢行される事例が多く,国際組織犯罪の一つとして,官民一体となった総合的な対策を推進している。
図3-14 自動車盗の認知・検挙状況の推移(平成5~14年)
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事例
9年8月から13年11月までの間,男(48)らは,窃盗組織をつくり,東北,近畿,四国,九州の広域にわたり,主として貴金属店,質店を対象とした出店荒し及び高級自動車を対象とした自動車盗事件を敢行し,盗んだ車をロシアに輸出していた。14年7月までに,被疑者48人を窃盗罪等で検挙し,22都道府県下における出店荒し,自動車盗等約730件の犯行を確認し,組織を壊滅した(福岡,佐賀,長崎,熊本,警視庁)。
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