第2章 生活安全の確保と警察活動 

(4)学校等の関係機関との連携

 少年非行の問題については社会が一体となって取り組むことが不可欠であり,なかでも,警察と学校とが緊密に連携して取り組んでいくことが極めて重要である。このため,全国の警察署や市町村その他の区域ごとに,学校警察連絡協議会等が設立されており,少年の非行防止に加え,被害防止も念頭に置いた具体的な措置に関する協議及びその実施が進められている。
 また,警察では,「地域社会における非行防止機能の回復」という課題を克服する方法の一つとして,少年の立直り支援等の個々の課題ごとに,少年問題に関連する機関,団体,ボランティア等がそれぞれの専門的知識等をいかし協働して対応する「少年サポートチーム」の活動を展開している。

事例
 中学校からの派遣要請に基づき,非常勤警察職員(警察OB等)からなるスクールサポーターが,学校の教職員とともに登校時におけるあいさつ,服装指導,校内外の巡回等を行っている。このスクールサポーター制度の導入により,校内暴力が派遣後3か月間で約35%減少するなどの効果が上がっている(埼玉)。

 

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