第2章 生活安全の確保と警察活動 |
事例1
兵庫県警察では,4警察署の自動車警ら班に8時間3交替制を導入し,事件・事故が多発する夜間帯におけるパトカーの稼働率を高めるとともに,パトカーを交番等に前進待機させることなどにより執行体制を強化している。 |
事例2
千葉県警察では,警察署の限られた人員を迅速・的確に運用するため,警察官ロケータ・システムの導入を進めている。警察官ロケータ・システムは,地域警察官がGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)の受信機を内蔵した移動端末を携行することにより,通信指令室等の地図上に地域警察官の位置情報が表示されるシステムである。 従来,地域警察官が活動している位置を把握するためには,その警察官からの報告によるほかなく,管内全体の活動状況を瞬時に把握することができなかったが,このシステムにより,事案発生場所の近辺にいる地域警察官を現場に急行させることや,その現場まで無線により誘導することなど,効果的・効率的な指令を行うことが可能となった。 |
事例1
徳島県警察では,平成15年3月,地域課に職務質問技能指導員を中心とした「広域自動車警ら隊」を設置して,街頭犯罪が多発している地域を中心とした活動を実施し,銃刀法違反容疑者を逮捕するなどの成果を収めている。また,各パトカーに乗車した職務質問技能指導員が,取締り活動を通じて勤務員を指導することにより職務執行能力の向上も図っている。 |
事例2
香川県警察では,15年3月,捜査第一課に刑事,生活安全,交通,警備の各部門の専務隊員等からなる「街頭犯罪特別捜査隊」を設置し,隊員に対し,被疑者追跡訓練やベテラン刑事を講師とした捜査要領等の教養(刑事実践塾)等実践的な訓練・教養を実施した上で,検挙活動を推進している。同隊は,同月,岡山市内における侵入盗事件の被疑者の男(48)を窃盗で逮捕するなどの成果を収めている。 |
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