ウ 国連銃器議定書の早期締結
銃器議定書は,国際組織犯罪防止条約(本条約)を補足する三議定書の一つとして位置づけられ,銃器,同部品及び弾薬の不正な製造及び取引を犯罪化するとともに,銃器への刻印,記録保管,輸出入管理等に関する制度を確立し,法執行機関間の協力関係を構築するための条約である。
我が国は,14年12月9日に銃器議定書に対する署名を行った。さらに,銃器議定書を締結することにより,国際的に不正取引された銃器の追跡調査が容易になること,各国間の情報交換等の国際協力が更に円滑になることなどが期待されることから,今後,銃器議定書の早期締結に向けた作業を進めることとしている。
また,我が国のほかにも,銃器議定書を締結する国が増えるように,働きかけを積極的に行っていく必要がある。