ウ 威力を示さない資金獲得活動の増加
近年,暴力団構成員及び準構成員による犯罪の検挙状況をみると,恐喝,脅迫,傷害,暴行等の暴力団の威力をあからさまに示す形態の犯罪の検挙人員は,横ばい又は減少している(図1-21参照)のに対して,強・窃盗等の必ずしも暴力団の威力を示す必要のない犯罪の検挙人員が,増加傾向にある(図1-22参照)。
こうした傾向は,暴力団対策法の施行による暴力的要求行為の規制,社会における暴力団排除活動の高揚等により,暴力団がその威力をあからさまに示して行う資金獲得活動が困難化したことなどによるものと思われる。
図1-21 暴力団構成員及び準構成員による恐喝・脅迫・傷害・暴行の検挙人員の推移(平成5~14年)
図1-22 暴力団構成員及び準構成員による強盗・窃盗の検挙人員の推移(平成5~14年)