反射材・ライト ~薄暮・夜間はつけた光が命を守る~
歩行者や自転車利用者が薄暮や夜間に交通事故に遭わないようにするためには、反射材用品やLEDライト等を活用することが効果的です。
反射材用品やLEDライトを活用すると、下の写真のように自動車のライトからの光を反射したり、自ら光ることで、自動車の運転者などに早めに自分の存在を知らせることができます。
夜間歩くときは、運転者から見えやすいように、明るい目立つ色の衣服を着用したり、靴、衣服、カバン、つえなどに反射材用品等を付けたりするようにしましょう。
反射材とは?
ここでいう反射材とは、再帰性の反射(注)をする素材を指します。
自動車の前照灯などから出る光が当たるととても明るく光って見えるので、下の写真のように自動車の運転者は反射材を身に付けた人を遠くからでも見つけることができます。
反射材を付けていない人
反射材を付けている人
反射材を付けている部分は、自動車から見ると光っているように見えるので、付けていない人よりも付けている人の方が自動車から発見してもらいやすくなります。自動車運転者から見て、「反射材を着用している歩行者」は「着用していない歩行者」よりも2倍以上手前で発見できるといわれています。
注 再帰性の反射
自動車前照灯などから出た光が鏡などに当たると
図1
その光はすべて自動車に向けて戻ってくるわけではなく、図1のように一部の光は自動車とは違う方向に行ってしまいます。
図2
ところが、特別な工夫をした素材に自動車の前照灯の光を当てると、その光はそのまま(図2)のように自動車の方向に戻ってくるので、自動車からはとても明るく光るように見えます。これを再帰性の反射と言います。
反射材用品等の例
歩行者用反射材用品
腕等に付ける反射リストバンド 反射ジャンパー 反射カバン
反射かさ 靴のかかと等に貼る反射シート カバンに貼る反射シート
自転車用反射材用品
サイクル(ホイール)リフレクター サイクルピアス
(注意)自転車は道路交通法で車両後部に反射材か尾灯を付けることを義務付けられています。定期的に車体を点検して反射材が外れたり、汚れたりしていないか、尾灯がきちんと点灯するかどうかを点検しましょう。