電動車いすの安全利用に関するマニュアルについて

 電動車いす(身体障害者用の車いすで道路交通法施行規則で定める基準に該当する原動機を用いるものをいいます。)は、身体障害者はもとより、最近は歩行が困難な高齢者の移動手段としても普及してきており、その普及に伴って電動車いすの交通事故が多数発生しています。

 このような状況の下、警察庁では、平成13年度に、「高齢者の安全・快適なモビリティの確保に関する調査研究」を実施し、電動車いすの利用実態について調査したところ、電動車いすの安全利用のための教育は、指導内容、取組姿勢ともにばらつきがあり、また、「車いすのルールの教本が欲しい」等電動車いすに特化した教本や教育に係る要望が多い実態が浮き彫りになりました。

 そこで、警察庁では、平成14年度に、(財)日本交通管理技術協会(現(公財)日本交通管理技術協会)に委託して、「電動車いすの安全利用に関するマニュアル」を作成いたしました。このマニュアルは、有識者の御意見、実際の交通事故事例等に基づき、電動車いす利用者や他の交通参加者の安全を確保するために必要となる事項やマナー等をまとめたもので、電動車いすに係る交通安全教育の指導者用及び電動車いすの利用者の方に御活用いただくためのものです。

 このマニュアルを活用し、電動車いすの交通事故を1件でも減らしましょう。

 詳細については、下記のPDFファイルを御参照ください。

 なお、この手引きは、電動車椅子利用者や他の交通参加者の安全を確保するために必要となる事項やマナー等をまとめたものですので、中には、二人乗り、携帯電話の使用、飲酒等した上での利用、坂道での手押し等、法令上の義務ではないものの、利用者の方により安全に利用していただくための記載も含まれます。

利用者用

指導者用