令和7年11月末における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)
2025年12月25日(木)
特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺
認知件数38,121件、被害額2,763.9億円(前年同期の認知件数27,994件、被害額1,725.2億円)
特殊詐欺の概要について
依然として高水準で推移
〇
認知件数24,912件(前年同期比+6,253件、+33.5%)、被害額1,213.3億円(前年同期比+632.6億円、+108.9%)(前年の年間認知件数21,043件、被害額718.8億円)
〇
犯行利用された国際電話番号(※) 86,180件(前年同期比+44,886件、+108.7%)
※
「特殊詐欺に犯行利用された電話番号数」として、都道府県から警察庁に報告された電話番号数を集計(未遂・相談事案を含む。)
都道府県から報告された電話番号が重複する場合、1件として計上。ただし、月をまたいで同一番号の報告があった場合は、各月1件として計上
主な要因
ニセ警察詐欺の被害が多くを占める
〇
認知件数は9,642件(特殊詐欺全体の38.7%)、被害額は831.9億円(特殊詐欺全体の68.6%)
〇
当初接触ツールのうち99.0%が電話
〇
性的な被害を伴うニセ警察詐欺が引き続き発生 令和7年11月末218件
(都道府県警察から警察庁に報告があった件数※未遂・相談事案を含む。)
SNS型投資・ロマンス詐欺
認知件数13,209件、被害額1,550.6億円(前年同期の認知件数9,335件、被害額1,144.5億円)
SNS型投資詐欺の概要について
依然として高水準で推移
〇
認知件数8,217件(前年同期比+2,246件、+37.6%)、被害額1,071.1億円(前年同期比+276.2億円、+34.8%)
〇
著名人をかたった「バナー等広告」や、「ダイレクトメッセージ」からLINEの投資グループに誘導されて金銭をだまし取られる
主な要因
「バナー等広告」による被害が最多
〇
認知件数3,202件(前年同期比+453件、+16.5%)、被害額440.9億円(前年同期比+63.9億円、+16.9%)
〇
「バナー等広告」でかたられた著名人と連携した被害防止広報を実施
第1回 令和7年11月12日(水) 三橋貴明氏、両@リベ大学長、森永康平氏
第2回 令和7年12月15日(月) 本田健氏、馬渕磨理子氏、桐谷広人氏
SNS型ロマンス詐欺の概要について
単月の被害額は53.9億円で過去最多を更新(これまでは9月の被害額52.1億円が最多)
〇
認知件数4,992件(前年同期比+1,628件、+48.4%)、被害額479.5億円(前年同期比+129.9億円、+37.1%)
〇
「マッチングアプリ」のダイレクトメッセージからLINEのやり取りに移行後、投資に誘導されて金銭をだまし取られる
主な要因
「マッチングアプリ」からの被害が最多
〇
「マッチングアプリ」からの被害が全体の32.8%
認知件数は1,636件(前年同期比+490件、+42.8%)、被害額は151.5億円(前年同期比+26.5億円、+21.2%)
〇
「マッチングアプリ」からの被害のうち、名目としては「暗号資産投資」名目が46.9%
次いで「ネットショップ経営」が20.1%