ニセ警察詐欺に注意!
#ニセ警察詐欺
2025年5月12日(月)
ちょっと待って!
その警察官、ホンモノですか…?
自宅の固定電話や携帯電話あてに、警察官を名乗り、
- 「あなたの口座が犯罪に使われている」
- 「あなたの携帯電話が不正に契約された」
などと様々な理由をつけて、「資産を保護する」、「口座を調査する」などといって、現金をだましとったり、振り込ませたりする詐欺の手口が増加しています。
警察官役の犯人は、「あなたは逮捕される」などと不安を煽ったり、偽の警察手帳や逮捕状を見せてくるケースもあります。
電話会社や総務省等を名乗り、「携帯電話の未納料金がある」などといった後に、警察官役に交代するケースや、SNS・ビデオ通話での連絡に移行するケースもあるので、注意が必要です。
【実際に使用された画像】
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(ニセの警察官と手帳)
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(ニセの逮捕状)
提供:長崎県警察
実在の警察の電話番号が使われた事例
警察からのお願い(約50秒)
被害者の携帯電話に愛知県警察本部の代表電話番号(052-951-1611)から電話があり、それに出ると、警察官を名乗る女等から
・「あなた名義の口座が不正に開設されており、あなたも資金洗浄事件の容疑者になっている」
等と電話があり、その後、SNSのビデオ通話等で、警察官を名乗る男から顔写真付きの警察手帳を示された上、
・「口座の資金を全て確認する必要がある」
・「一度お金を全て振り込んでもらい、資金調査を行う必要がある」等と言われ、指示された口座にインターネットバンキングで現金250万円を振り込んだ。
その後、最初に着信表示されていた愛知県警察本部の代表電話番号に電話をして確認したところ、詐欺であることが判明した。

ビデオ通話を利用した事例(動画あり)
犯人からのビデオ通話(約1分間)
ある男性のもとに、警察官を名乗る男から
「あなたの口座が犯罪に利用されている可能性がある」
と電話があり、後日、今度は大阪地検特捜部の検察官を名乗る男からビデオ通話があり、画面越しに身分証らしきものを提示された。
被害者はその人物を信用してしまい、最終的に現金をだまし取られた。
数字で見る!被害の実態
【被害額は増加傾向】
警察官等をかたり捜査名目で現金等をだまし取る手口は、
〇
令和7年3月末時点の特殊詐欺の被害額(276.0億円)の6割強(171.7億円)
〇
令和7年3月中の被害額は65.4億円と本年1月以降(1月51.8億円、2月54.4億円)継続して増加
特殊詐欺、ニセ警察詐欺(※)の被害額
(令和7年1~3月)

【犯人からの電話は携帯電話に。もちろん固定電話にも。】
警被害者側の電話種別は、
〇
約7割が携帯電話
一方で、固定電話で被害に遭っている7割以上(74.8%)が、60~80歳代。
特殊詐欺(捜査名目)にかかる犯人側からの接触方法の状況(被害届受理事案)
【電話種別】

ホンモノの警察からのお願い~被害に遭わないために~
【見やぶるポイント】
ホンモノの警察官は、
〇
電話で捜査対象となっているなどと伝えることはありません。
〇
メッセージアプリで連絡をすることはありません。
〇
警察手帳や逮捕状の画像を送ることはありません。
〇
個人のスマートフォンに突然ビデオ電話をすることはありません。
それは詐欺です。
↑ひとつでも当てはまる場合、怪しいなと思った時は…
電話やビデオ通話を切って、
・対面で最寄りの警察署へ御相談ください
・警察相談専用電話(#9110)に御相談ください
相手方から教示された番号には、決して折り返さないでください。
また、最近、実在する警察署等の電話番号を偽造して表示させる手口が確認されています。
実在する警察署等の電話番号が使われていても、ホンモノと信じず、警察署や警察相談専用電話(#9110)に相談してください。
警察庁をかたり、「あなたはギャング活動に関与しています。以下の口座に150万を振り込んでください」「送金しない場合は逮捕します」などと送信する不審メールも確認されています。
警察庁はそうした形で金銭を要求することはありません。決して応じず、警察まで相談をお願いします。
【対策】
〇
国際電話番号は、着信を拒否する。
固定電話は、国際電話の発着信を無償で休止できる国際電話不取扱受付センターに申込みをお願いします(0120-210-364)。(詳しくはこちら)
携帯電話は、国際電話の着信規制が可能なアプリの利用をお願いします。
【広報用チラシ】
(こちら)からダウンロードできます