ニセ警察詐欺に注意!
#ニセ警察詐欺
2025年10月24日(金)
ちょっと待って!
その警察官、ホンモノですか…?
自宅の固定電話や携帯電話あてに、警察官を名乗り、
- 「あなたの口座が犯罪に使われている」
- 「あなたの携帯電話が不正に契約された」
などと様々な理由をつけて、「資産を保護する」、「口座を調査する」などといって、現金をだましとったり、振り込ませたりする詐欺の手口が増加しています。
警察官役の犯人は、「あなたは逮捕される」などと不安を煽ったり、偽の警察手帳や逮捕状を見せてくるケースもあります。
電話会社や総務省等を名乗り、「携帯電話の未納料金がある」などといった後に、警察官役に交代するケースや、SNS・ビデオ通話での連絡に移行するケースもあるので、注意が必要です。
【実際に使用された画像】
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(ニセの警察官と手帳)
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(ニセの逮捕状)
提供:長崎県警察
自動音声を使った
詐欺電話
「2時間後からこの電話は使えなくなる」「使用する場合は1番を押してください」などの自動音声ガイダンスを利用した被害が発生しています。
犯人側が自動発信機能等を利用して大量に架電している実態もうかがわれます。
実際の音声(約7分間、提供:福島県警察)
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警察本部や警察署等の
代表電番号を
偽装表示する手口
実在の電話番号が使われた事例
被害者の携帯電話に愛知県警察本部の代表電話番号(052-951-1611)から電話があり、それに出ると、警察官を名乗る女等から
・
「あなた名義の口座が不正に開設されており、あなたも資金洗浄事件の容疑者になっている」
等と電話があり、その後、SNSのビデオ通話等で、警察官を名乗る男から顔写真付きの警察手帳を示された上、
・
「口座の資金を全て確認する必要がある」
・
「一度お金を全て振り込んでもらい、資金調査を行う必要がある」等と言われ、指示された口座にインターネットバンキングで現金250万円を振り込んだ。
その後、最初に着信表示されていた愛知県警察本部の代表電話番号に電話をして確認したところ、詐欺であることが判明した。
「+」から始まる国際電話番号についても、末尾が「0110」の番号を使用するものが多く見られ、警察署等からの架電を装う事例が目立つ。
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数字で見る被害の実態
被害額は増加傾向
令和7年上半期のニセ警察詐欺の認知件数は、4,737件、被害額は389.3億円で、総認知件数に占める割合は35.9%となっている。
被害の傾向(令和7年6月末現在)
〇
被害は幅広い年代にわたるが、全体のうち30代が973件(20.5%)と最多、次いで20代が884件(18.7%)
〇
30代・20代は、携帯電話への架電がほとんど
〇
60代以上では固定電話への架電も多くみられる
〇
「2時間後からこの電話は使えなくなる」「使用する場合は1番を押してください」などの自動音声ガイダンスを利用した被害も発生。犯人側が自動発信機能を利用して大量に架電している実態もうかがわれる
〇
犯行に利用される電話番号の多くは「+1」等からはじまる国際番号
〇
実在する警察本部や警察署等の電話番号を偽装して表示させる手口を確認。「+」から始まる国際番号表示による偽装が多かったが、中には「+」表示のない正規の電話番号を偽装した手口も散見
〇
既遂1件当たりの被害額 828.7万円(他の特殊詐欺(254.9万円)の3.3倍)
〇
年代別の既遂1件当たりの被害額 60代以上が1,559.2万円と高額
〇
主な被害金等交付形態別の被害額
✔ 振込型 261.5億円(ニセ警察詐欺全体の67.2%)
✔ 暗号資産送信型 既遂1件当たりの被害額が1,883.8万円と高額
(認知件数は267件と多くはないが、本年3月から4か月連続で増加)
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ホンモノの
警察官からのお願い
見やぶるポイント
警察からのお願い(約50秒)
ホンモノの警察官は、
〇
電話で捜査対象となっているなどと伝えることはありません。
〇
メッセージアプリで連絡をすることはありません。
〇
警察手帳や逮捕状の画像を送ることはありません。
〇
個人のスマートフォンに突然ビデオ電話をすることはありません。
それは詐欺です。
↑ひとつでも当てはまる場合、怪しいなと思った時は…
電話やビデオ通話を切って、
・対面で最寄りの警察署へ御相談ください
・警察相談専用電話(#9110)に御相談ください
相手方から教示された番号には、決して折り返さないでください。
また、最近、実在する警察署等の電話番号を偽造して表示させる手口が確認されています。
実在する警察署等の電話番号が使われていても、ホンモノと信じず、警察署や警察相談専用電話(#9110)に相談してください。
警察庁をかたり、「あなたはギャング活動に関与しています。以下の口座に150万を振り込んでください」「送金しない場合は逮捕します」などと送信する不審メールも確認されています。
警察庁はそうした形で金銭を要求することはありません。決して応じず、警察まで相談をお願いします。
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不安を感じたら
ご相談ください
電話窓口
- 警察相談専用窓口#9110
- 消費者ホットライン188
- 未公開株通報専用窓口
(日本証券業協会)0120-344-999
被疑者に関する情報を
お寄せください
匿名通報ダイヤル
電話番号
0120-924-839