ニセ警察詐欺に注意!
#ニセ警察詐欺
2025年7月2日(水)
ちょっと待って!
その警察官、ホンモノですか…?
自宅の固定電話や携帯電話あてに、警察官を名乗り、
- 「あなたの口座が犯罪に使われている」
- 「あなたの携帯電話が不正に契約された」
などと様々な理由をつけて、「資産を保護する」、「口座を調査する」などといって、現金をだましとったり、振り込ませたりする詐欺の手口が増加しています。
警察官役の犯人は、「あなたは逮捕される」などと不安を煽ったり、偽の警察手帳や逮捕状を見せてくるケースもあります。
電話会社や総務省等を名乗り、「携帯電話の未納料金がある」などといった後に、警察官役に交代するケースや、SNS・ビデオ通話での連絡に移行するケースもあるので、注意が必要です。
【実際に使用された画像】
-
(ニセの警察官と手帳)
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(ニセの逮捕状)
提供:長崎県警察
事例1 実在の電話番号が使われた事例
被害者の携帯電話に愛知県警察本部の代表電話番号(052-951-1611)から電話があり、それに出ると、警察官を名乗る女等から
・「あなた名義の口座が不正に開設されており、あなたも資金洗浄事件の容疑者になっている」
等と電話があり、その後、SNSのビデオ通話等で、警察官を名乗る男から顔写真付きの警察手帳を示された上、
・「口座の資金を全て確認する必要がある」
・「一度お金を全て振り込んでもらい、資金調査を行う必要がある」等と言われ、指示された口座にインターネットバンキングで現金250万円を振り込んだ。
その後、最初に着信表示されていた愛知県警察本部の代表電話番号に電話をして確認したところ、詐欺であることが判明した。

事例2 ビデオ通話を利用した事例①(動画あり)
ニセ警察官からのビデオ通話
(35秒間、提供:沖縄県警察)
ある男性の携帯電話に、「+○○~」から始まる番号(国際電話番号)から電話あり、「あなたの電話を2時間後に停止します。お問い合わせは『1』を…」などという自動音声ガイダンスが流れた。
男性が『1』を押すと、男が電話に出て、「鹿児島市内の携帯電話ショップで、あなたの名義で携帯電話が契約され、犯罪に使用された。このままだとすべての回線が停止される。警察に被害届を出してください。」などと言われた。
さらに電話を替わった男から、「鹿児島県警で対応する。SNSで被害届を受理する。」と言われ、直後にSNSでメッセージが届き、登録したところ、「鹿児島県警察を名乗るニセ警察官」からビデオ通話があった。
男性は詐欺を疑ったため、被害に遭わなかった。
事例3 ビデオ通話を利用した事例②(動画あり)
犯人からのビデオ通話(約1分間、提供:警視庁)
ある男性のもとに、警察官を名乗る男から
「あなたの口座が犯罪に利用されている可能性がある」
と電話があり、後日、今度は大阪地検特捜部の検察官を名乗る男からビデオ通話があり、画面越しに身分証らしきものを提示された。
被害者はその人物を信用してしまい、最終的に現金をだまし取られた。
事例5 性的な被害を伴う事例
警察官をかたり捜査名目で現金等をだまし取るとともに、わいせつな行為を要求する手口発生を確認
○
全国警察から警察庁に報告があったものは32件(発生時期は令和7年1月~6月)
○
警察官を名乗り電話を架け、SNSのビデオ通話に誘導し、ニセの「警察手帳」「逮捕状」を示したりした上で「犯罪に加担していないことを証明するため」などとして金銭を要求するような言動をし、わいせつな行為を強要する性的な被害を伴う手口を確認
・
「身体検査をしなければならない」などと告げて裸になることを要求
・
被害者の裸を撮影した上で、「録音・録画をしている」「全国にばらまく」などと脅迫
【 Case1 】
・
被害者の携帯電話に、「+○○~」から始まる番号(国際電話番号)で警察官を名乗る者から電話があり、「口座が犯罪に利用されている」「身の潔白を証明するために指定された口座に現金を送金する必要がある」等と言われ、指定された口座に現金を振り込む被害に遭った。
・
その後、警察官を名乗る者とSNSのビデオ通話で「タトゥーが入っているか確認する」等と言われ、上半身裸の状態にさせられる性的な被害にも遭った。
【 Case2 】
・
被害者の携帯電話に通信会社を名乗る者から電話があり、「携帯電話が利用停止になる」等と言われた。
・
その後、警察官を名乗る者から「逮捕を免れるために金銭が必要」「 24時間監視する必要がある」等と伝えられた。
・
被害者は、警察官を名乗る者の指示に従い、逮捕を免れるためという理由で通信アプリのビデオ通話機能を使用してトイレや入浴中も映像送信を継続させられる性的な被害に遭った。
警察はビデオ通話で裸になることを要求したり、入浴状況の映像送信を要求したりといったわいせつな行為を要求することはありません!
事例6 ニセのウェブサイトに誘導された事例
【 Case1 】
・
兵庫県警の警察官を名乗る男が「詐欺事件の捜査」「口座売却への関与」「逮捕状の発行」などを口実に被害者をホテルに宿泊させ、家族との連絡を絶つように指示した。
・
その後、男は「口座の識別番号確認」と称して、被害者に複数回にわたり合計200万円を自身の指定する口座に振り込ませた。
・
入金後、被害者は別のLINEグループに招待され、別の「警察官を名乗る男」とビデオ通話をした際にURLと受理番号を伝えられた。
・
そのURLをクリックすると「警視庁」と表示されたニセサイトにつながり、サイト内で、伝えられた受理番号を入力すると逮捕状のような書類が表示された。

(正規サイト)トップページ

(ニセサイト)トップページ

ニセサイトで「案件検索」を
クリックすると表示された画像

「案件番号」を入力すると表示
された被害者名の「逮捕状」

ニセサイトで「情報登録」を
クリックすると表示された画面
【 Case2 】
・
警察庁交通局を名乗る、「高速道路料金や交通反則金が未納」というメールを受信し、メールに掲載されたリンクをクリックすると、クレジットカード情報等を入力させるニセサイトにつながった。

実際のメール文面(提供:愛知県警)

遷移先ページ(提供:愛知県警)
数字で見る!被害の実態
【被害額は増加傾向】
警察官等をかたり捜査名目で現金等をだまし取る手口は、令和7年5月時点のニセ警察詐欺の認知件数は3,816件、被害額は316.1億円となっている。
ニセ警察詐欺(※)の被害件数と被害額
(令和7年1~5月)

※「ニセ警察詐欺」
特殊詐欺被害のうち、「捜査名目」での被害
ホンモノの警察からのお願い~被害に遭わないために~
警察からのお願い(約50秒)
【見破るポイント】
ホンモノの警察官は、
〇
電話で捜査対象となっているなどと伝えることはありません。
〇
メッセージアプリで連絡をすることはありません。
〇
警察手帳や逮捕状の画像を送ることはありません。
〇
個人のスマートフォンに突然ビデオ電話をすることはありません。
それは詐欺です。
↑ひとつでも当てはまる場合、怪しいなと思った時は…
電話やビデオ通話を切って、
・対面で最寄りの警察署へ御相談ください
・警察相談専用電話(#9110)に御相談ください
相手方から教示された番号には、決して折り返さないでください。
また、最近、実在する警察署等の電話番号を偽造して表示させる手口が確認されています。
実在する警察署等の電話番号が使われていても、ホンモノと信じず、警察署や警察相談専用電話(#9110)に相談してください。
警察庁をかたり、「あなたはギャング活動に関与しています。以下の口座に150万を振り込んでください」「送金しない場合は逮捕します」などと送信する不審メールも確認されています。
警察庁はそうした形で金銭を要求することはありません。決して応じず、警察まで相談をお願いします。
【対策ページをチェック!】
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