杉良太郎特別防犯対策監「“自分は大丈夫”は通用しない」
前田健志特別防犯支援官と特殊詐欺被害防止訴え
2025年10月3日

この度、杉良太郎特別防犯対策監、伍代夏子特別防犯支援官、前田健志特別防犯支援官、AKB48鈴木くるみ特別防犯支援官の4名が山梨県大月市で行われた「矢立の杉」歌碑・身代わり両面地蔵菩薩の第14回年次大祭に出席。樹齢1000年を超えると伝わる杉の木の安泰を願うと共に、特殊詐欺被害防止について呼びかけました。
イベントレポート
自分は大丈夫という思い込みを捨ててほしい
杉対策監は冒頭、「特殊詐欺を他人事と思い協力をしてもらえない現状がある。しかし『自分は大丈夫』ということはまずない」と警鐘を鳴らしました。特殊詐欺の被害総額が依然として大きく、多くの人が被害に遭っていることを挙げ、「これだけ被害額が多く、被害者が多い。国際電話や外国からの知らない電話は、無料でできる手続きによりストップしてほしい」と呼びかけました。
特に、最近増えている手口について「警察官を騙る詐欺が70%以上を占めている。偽の警察手帳を見せたり、違法に得た個人情報で安心させるなどと、巧妙な手口でだましてくる。特殊詐欺は皆さんが思っているような単純なものではなく、電話に出るだけでだまされてしまう」と強調しました。
さらに杉対策監は、「防犯機能付き電話機や、留守番電話を活用する、知らない電話に出ないといった習慣を持つことで防げるケースも多い。『お金の話が出たらそれは詐欺』と心に刻んでいただきたい」と具体的な対策を示しました。
最後に「私は大月市の特殊詐欺発生率をゼロにしたい。やられてからでは遅く、終わった後に気づいても意味がない。ぜひ皆さんが自分のこととして意識し、協力してほしい」と力強い言葉で締めくくりました。
本物の警察官はSNSのビデオ通話で手帳を見せません
続いて登壇した前田氏は、現在全国的に増加している「ニセ警察詐欺」に触れ、「山梨県でも同様の被害が出ており、警察官のふりをして『あなたの口座が犯罪に利用されている』と不安をあおる電話がかかってきている」と具体的な事例を紹介しました。
そして、「本物の警察官は、SNSのビデオ通話で警察手帳や逮捕状を見せることは絶対にありません。そういった連絡があった場合は、必ず詐欺と思ってほしい」と強調しました。
さらに前田氏は、「そのような電話がかかってきたら、一旦電話を切り、必ず家族や最寄りの警察署に相談してほしい。大切なのは、ひとりひとりが『自分の身に迫っている危険』として受け止めることです」と訴えました。
■ 国際電話利用契約の利用休止申請
WEBサイトからのお手続き:https://www.kokusai-teishi.com
すでに多くの方に利用休止のお申込みをいただいております。この機会にぜひお手続きください。


開催概要
- 催事名:「矢立の杉」第14回 年次大祭
- 実施日:2025年10月3日(金)
- 実施会場:山梨県大月市 矢立の杉
- 出席者:
警察庁 特別防犯対策監 杉 良太郎氏
警察庁 特別防犯支援官 伍代 夏子氏
警察庁 特別防犯支援官 前田 健志氏
警察庁 特別防犯支援官 AKB48 鈴木 くるみ氏