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第2章 精神的・身体的被害の回復・防止への取組

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2 安全の確保(基本法第15条関係)

コラム4 地域に根差した家庭教育支援チームの取組(愛媛県大洲市) ~ 家庭教育支援チーム大洲子育てサポート“そよ風” ~

近年、いじめ、不登校、児童虐待等の増加により、家庭教育の充実の必要性が指摘されるなど、社会全体で子育てを支援する必要性が高まっている。

愛媛県大洲市では、身近な支援者として保護者に寄り添うため、アウトリーチ型の支援として訪問相談等を行う取組、支援機関とのパイプ役となる取組及び心理・教育・発達的支援を行う取組を実施している。

取組に当たっては、元教員、元保育士、臨床発達心理士、人権擁護委員、保護司、主任児童委員、民生委員・児童委員、小・中学校教育相談員、高校スクールライフアドバイザー、警察少年サポーター等による「支援チーム」を組織し、保護者に対して、具体的には、次のような活動を実施している。

(1)相談対応として、電話相談・来所相談・訪問相談の実施

(2)子育て講座として、予防教育的な出前講座の開催

(3)子育てアドバイスや地域の子育て情報を発信するための情報紙「そよ風通信」を毎月発行

(1)の相談対応については毎週(月・火・木・金曜日)実施しており、平成28年度の相談件数は148件に上り、活動初年度である20年度の約7倍となっている。

今後も、支援チームの活動を継続することにより、いじめや不登校、児童虐待等の未然防止や早期発見、保護者の心の安定による望ましい親子関係の構築、地域で家庭や子供を見守る体制の構築等がなされることが期待される。

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