第6章 安全かつ快適な交通の確保 

(3) 高速道路における交通の安全と円滑の確保

 〔1〕 大型貨物自動車に係る交通事故防止対策
 最も左側の車両通行帯を大型貨物自動車が通行しなければならないものとして指定する交通規制(第一通行帯通行区分規制)を、東名高速道路等9路線の区間(平成16年3月末現在)で実施している。また、道路管理者や関係機関・団体と協力し、大型貨物自動車の交通事故防止に関する広報・啓発に努めている。

 
大型貨物自動車の事故現場

大型貨物自動車の事故現場

 〔2〕 交通安全施設の整備
 高速道路の計画段階から、道路管理者と道路の線形、ランプウェイの取付け位置や取付け方法等について協議を行うとともに、最高速度規制その他の交通規制に当たっては、道路構造、気象条件、予測交通量等を総合的に勘案し、その適正を期している。
 また、既に供用されている高速道路については、交通事故の分析結果や交通流・交通量、周辺環境等を勘案した交通規制の見直しや道路標識・道路標示の改良を進めているほか、道路管理者との間で、融雪・凍結防止施設、高機能舗装等の整備や中央分離帯施設の改良に関して事前に協議を行っている。さらに、交通規制の内容を運転者が認識しやすいように、道路標識・道路標示の増設や大型化、取付け位置の変更等の対策を進めている。

 〔3〕 逆走対策の推進
 近年、高齢者による逆走交通事故(注)が多発していることから、道路管理者と協力して道路標識・道路標示を改良しているほか、関係機関・団体と協力して広報啓発活動を推進している。


注:車両が上り・下り車線又は流出入路を逆方向に走行したことに起因して発生した交通事故をいう。

 
大型矢印表示(対策前)

大型矢印表示(対策前)

 
大型矢印表示(対策後)

大型矢印表示(対策後)

 〔4〕 交通指導取締り
 著しい速度超過、飲酒運転を始め、車間距離不保持、通行帯違反等の悪質・危険性、迷惑性の高い違反に重点を置いた交通指導取締りを行っている。

 
図6-28 高速道路における交通違反取締件数の割合(平成15年)

図6-28 高速道路における交通違反取締件数の割合(平成15年)
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交通違反の取締り

交通違反の取締り

 15 高速道路における交通警察活動

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