第1章 組織犯罪との闘い 

(2)情報の集約及び分析

 (1)で述べたような戦略的取組みを実施するためには,犯罪組織の実態に関する複合的な情報分析を行い,犯罪組織の構成や指揮命令系統等を明らかにしておかなければならない。そこで,これまで,警察の組織犯罪対策は,暴力団関係は暴力団対策部門が,来日外国人犯罪は罪種ごとの事件担当部門が,薬物関係は薬物対策部門が,銃器関係は銃器対策部門がそれぞれ実施してきたところであるが,今後は,それぞれの部門が培ってきたノウハウや知見を活かしつつ,幅広く収集した情報を集約し,横断的・多角的な分析を加えていくことなどが必要となっている(図1-75)。

 
図1-75 組織犯罪対策の方向性

図1-75 組織犯罪対策の方向性

 

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