地域安全安心ステーション事業
岡山県 |
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地域で子どもを守る江見ネット |
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構成員区長会、婦人会、老人会など18団体と個人会員(散歩ボランティア) 結成の経緯近隣の津山市で帰宅した女子児童が殺害されるという痛ましい事件が発生したり、全国的に児童の連れ去り事件や不審者による声かけ事案などが発生したりする中で、地区婦人協議会代表者から小学校への「地域の子どもは地域のみんなで守る手助けがしたい。」との声かけが契機となって、自主パトロール隊結成への機運が盛り上がった。そこで地元の各団体の代表者やPTA役員が集まって「地域で子どもを守る江見ネット」を発足させた。 活動の目的学区・地域をあげての自主パトロール隊の結成により、児童や地域の安全確保や犯罪が発生しにくい環境づくりをする。 |
活動の内容(1)年3回情報交換の場を持つ。(2)学校の授業参観をしたり、防犯教室・不審者対応避難訓練等に参加したりして、児童と顔見知りになるように努めている。(3)日常的に小学校周辺や学区をパトロールしている。また、買い物・散歩等を通じて、児童へのあいさつ運動や安全確保の「目配り」をしている。(4)地元老人会・個人会員(散歩ボランティア)が登下校時に児童の随伴活動をしている。(5)PTAがパトロールステッカー400枚を自費作成し、PTA会員や地域の人々に配布し、自動車や自転車の前かごに付けてのパトロールを実施している。(6)夏祭り等の地区の行事においてパトロール活動を実施している。 【活動に必要な物】 帽子(キャップ)・腕章・懐中電灯・パトロールステッカー(自動車添付用マグネットシート)等 |
活動上の問題点・解消方法
発足当初は、PTA会員にすら「地域で子どもを守る江見ネットって何?」と活動が知られていなかった。そこで、PTAは無論のこと、地域の各団体からの積極的な協力を得るため、学校長が各団体の総会等に出向き「地域で子どもを守る江見ネット」の説明と協力依頼を行った。また、新聞・行政広報紙・ラジオ等の報道や、学校だより、地域学区への個人会員(散歩ボランティア)を募る学校からのお知らせなどによる積極的な広報活動を行い、活動の輪を広げる取り組みに併せて、犯罪の抑止効果を狙っている。
関係機関・団体との連携方法
(1)平成18年度「地域安全安心ステーション」モデル事業の指定を受け、防犯用品を授与されて日々の防犯活動に活用している(2)所属団体には、区長会、婦人会、老人会、民生委員会、交通安全協会、商工会、消防団、ライオンズクラブ、郵便局、JA勝英、青少年育成センター、市教育委員会、PTA等があり、児童と地区民とのコミュニケーションが増加されている。
活動上の配慮事項
地域の連携と犯罪に強い地域社会を目途とする。そのためには、(1)地域が子どもをしっかり見届ける。(2)地域のあちこちで大人と子どもがあいさつを交わすあいさつ運動を行う。(3)小さな犯罪も見逃さない。(4)犯罪行為の対象になりやすい場所や不審者情報を共有する等の活動を「できるひとが、できるときに、できることを」を合言葉に、無理をしないで長続きのするように行いたい。
参考
活動に協力いただける団体や個人会員が年々増え、ネットワークが徐々に広がっていることが実感される。
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