地域安全安心ステーション事業
富山県 |
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大久保地域の児童を守る会
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構成員教育後援会、婦人会、自治会、民生児童委員等 結成の経緯平成13年以降、全国で児童を狙った凶悪・悪質な犯罪が発生するなか、富山県においてもナイフで児童に切りつけるといった傷害事件が発生しており、同事案は波及性が高く、犯罪の未然防止と大久保地域の児童の安全を守る目的のために、地元の有志が立ち上がり、平成17年7月、「大久保地域の児童を守る会」を結成した。 活動の目的児童の登下校時における安全を守り、平穏な地域社会の確立と犯罪のない安全なまちづくりを構築することはもとより、児童が同会会員の防犯活動を見て、助け合いや弱い立場の人間を守るといった精神を養い、今後の社会形成に資すること等を目的としている。 |
活動の内容会員は、月2回以上、通学路において、朝の登校時や、下校時間帯の午後3時から午後6時までの間に、付近の交差点等で見守り活動を実施したり、自転車で近所のスーパーへ買い物に行く際、自転車の前カゴに「パトロール中 児童を守る大久保地域」のプレートを取り付けて、地域住民に注意を喚起している。この他に、マグネット式の防犯シールを車の車体に貼付し地域内をパトロールし、防犯を呼びかけている。 【活動に必要な物】 警察庁から貸与された防寒着、ジャンパー、Tシャツ、合図灯、帽子、腕章、誘導旗等の有効活用を図っている。 |
活動上の問題点・解消方法
発足当初は関係者のみが知っていた同会活動であったが、平成17年7月4日に同会の発足式・出発式を行ったところ、地元新聞社等4社が取材に来ており、同式の様子が新聞に掲載されたことで、同会の活動は、広く住民に周知された。
関係機関・団体との連携方法
・同会の会長が定期的に富山南警察署を訪れ、最近の児童に対する声かけ事案の発生状況、犯罪発生状況等や重点パトロール区域についての情報を収集するなど、警察との連携も密にしている。
・同会は、富山南防犯協会が主体となって結成した富山南自主防犯パトロール隊協議会の会員でもあり、研修会に参加したり、同協会が定期的に発行する「地域安全ニュース」による情報提供を受けている。
・地元大久保小学校とも深い連携を保っており、同校からは活動資金として助成金を貰っており、必要な防犯資器材等の購入費に充てるなど、同会の活動の強化を図っている。
活動上の配慮事項
正義の目は必要であるが、過剰なまでの正義感までは必要ない、つまり不審者や犯人を捕まえるのが目的ではなく、児童が犯罪の被害に遭わないように見える活動に徹するよう会員に指導している。
また、会員は「できる者が、できる時に、できることをする」といった、活動を無理強いすることなく、長く継続できる活動を目指している。
参考
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