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自主防犯活動事例

 沖縄県
 

いしゃなぎら邑(むら)むつ会
日本最西端の市「石垣市」は、観光と安全・安心の街です。



地域行事を支える青年会OBの邑むつ会です

構成員

石垣字会青年会OBら23名
人数:20名

結成の経緯

石垣地区はかねてより地域のつながりを大事にする伝統と文化が色濃く残った地域です。
豊年祭や島の伝統行事には地域住民が一丸となって取り組んでいますが、昨今の少年犯罪の増加や子どもを狙った凶悪な事件に対し、「こうした問題は本土だけの問題ではない。」「自分たちの地域の安全は自分たちで守る。」とメンバー間で話が持ち上がり、平成14年から夜間パトロールを開始しました。

活動の目的

地元伝統行事や祭りなどの終了後や平日の夜間にパトロールを行うことにより、深夜はいかい等による少年非行の防止、帰宅途中の女性や子ども達の安全確保を図ることを目的としています。
この他、邑むつ会の活動をアピールすることにより、地元の地域安全活動への参加など広報活動もかねています。

活動の内容

地元伝統行事や祭りなど恒例行事終了後の外、毎週火・木・土曜日の午後9時から午後10時30分までの間、青色回転灯装着車で夜間パトロールを行っています。
自転車の無灯火や二人乗りに対する注意など安全運転マナーの指導や街中でたむろする中高校生に帰宅を促す声かけ活動を行っています。また、普段、パトカーがあまり巡回しないような所も「青色回転灯装着車」3台でくまなく巡回しています。

【活動に必要な物】

青色回転灯装着車両、腕章、ベスト、帽子、「邑むつ会」を示すロゴ入りのマグネットシート


活動上の問題点・解消方法

それぞれの会員間で「情報共有」がなされていないことが多かったので、活動日誌をつけるようになりました。その結果、子ども達のたまり場やいつ、どこで、どのようなことがあったのかを会員全員が逐一把握できるようになりました。
また、この活動を広報紙などで紹介し、地域の危険な箇所(暗く人目につかない場所)を地域住民全体が把握できるようになりました。

関係機関・団体との連携方法

石垣字会は、八重山地区安全なまちづくり推進協議会(会長 石垣市長、副会長 八重山警察署長)から、「ちゅらうちなー安全なまちづくりモデル地区(石垣地区)」として指定されており、「ちゅらさん運動」の一環として、八重山警察署や石垣市役所との合同による暗がり診断対策、合同パトロールなどを行っています。
また、八重山警察署から配布される犯罪情報紙(安全な八重山づくりニュース)を字会の行政掲示板に貼り付け、情報の共有化も図っています。

活動上の配慮事項

青色回転灯装着車両で巡回する時、大人に対しては深酒することで、事件・事故に巻き込まれないように声をかけ、中高校生には、帰宅を促しています。また、ただ一方的に注意し強制的に解散・帰宅させるのではなく、声かけの後に生徒の返事(声)を聞くというコミュニケーションを大事にしています。
邑むつ会だけで解決できない場合には、警察や学校側にも連絡し、協働で対策を行っています。

参考

邑むつ会が本格的に青色回転灯装着車両を導入したのは、平成18年5月からです。
結果、平成18年度は、前年の平成17年度に比べ石垣字会(石垣地区)での犯罪(刑法犯)が55件から39件に減少(-29.1%)しています。

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