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自主防犯活動事例

 熊本県
 

北部東校区防犯パトロール隊
「防犯にやりすぎはない」と地域のためにがんばるパトロール隊



構成員

各町内自治会長 校区防犯協会推進員 地域住民
人数:143人

結成の経緯

熊本市北部東小学校区内で子どもへの声かけ等に加え、車上狙いや万引きなどの街頭犯罪が増加傾向にあったことから「自分の町は自分で守ろう」と校区防犯協会が地域住民にパトロール隊員を募集し、平成16年11月結成された住民143人が参加した民間主体の防犯パトロール隊である。

活動の目的

地域における子ども・女性を犯罪から守る活動、車上ねらい、万引き等の犯罪を防止する活動を行うことにより、地域の連帯感を醸成して、安全で安心して暮らすことの出来る地域社会の実現を目的としている。

活動の内容

北部東校区防犯パトロール隊は、校区内の町内毎に結成された14の防犯パトロール隊の総称で、各隊員は自宅の門・玄関等に「防犯パトロール隊員の証」を貼付し、パトロール隊員であることを地域住民、来訪者に明らかにし、校区内全体が防犯活動に力を入れていることを表明している。
隊員は、基本的な活動範囲を町内毎の狭い範囲とし、毎日、しかも隊員の生活状況に合わせたパトロールを実施している。同校区内を何時も、どこかで、誰かがパトロールをしている状況を作り出し、この活動を6台の青パトが各パトロール隊のサポートと情報交換を担っている。

【活動に必要な物】

活動用ジャンバー、防犯腕章、懐中電灯、連絡用笛等


活動上の問題点・解消方法

パトロール隊は、住民からの声(住民主動)で結成されたもので、結成当初から活動が活発で、地域住民の絶大な信頼を背景に、現時点でもパトロール隊員が増加している。
パトロール隊の活動は、新聞、テレビ、FMラジオ、ミニコミ誌等で取り上げられた外、隣接校区からの視察、講話依頼があるなど市民から注目されているパトロール隊である。
また、パトロール隊の活動は、犯罪抑止効果をもたらすとともに、地域の連帯が生まれ、振興住宅街でありがちな希薄な人間関係とは縁遠く、あいさつと笑顔の絶えない地域に変貌しつつある。

関係機関・団体との連携方法

パトロール隊は、民間主動の隊であるが、警察OBが隊長となり校区の防犯協会長とともに、日頃から警察署、交番と連携を図り、常に真新しい犯罪情報、チカン情報等を入手して隊員に伝達している。       また、隊員に活動方法を優しく教え、しかも慣れない隊員には、隊長等の幹部が付き添うなど、隊員同士の連帯感も醸成している。
参考になる活動を吸収しようという意気込みが強く、他の団体の活動、県・市・警察等のイベント、会合にも積極的に参加するなど、他の模範となるパトロール隊である。

活動上の配慮事項

同パトロール隊は、地域住民主体のパトロール隊である。パトロール隊のモットーは、「継続は力なり」「塵も積もれば山となる。」で、地道なしかも継続的な活動を目指している。
パトロール隊員は、全員ボランティア保険に加入(熊本市で一括加入)、相互の協力体制を築き、お互いに声を掛けあい、無理のない活動に配意している。

参考

熊本北警察署管内は、県下最大の繁華街(歓楽街)を抱え、犯罪の発生も県下最大である。このような中にあって、同パトロール隊は、パトロールブームの先駆けとして、民間主動のパトロール隊を自主的に立ち上げた。同隊の活動は、上記のとおり活発で他の模範となっているが、隊長は、「自分たちの街を自分たちで守ることは当然のことであり、『褒められるから』『他から見られているから』では、本来の活動は出来ないし、長続きしない。自分たちに出来る活動を地道にやることが、最大の防犯活動。」といつも謙虚に話す。

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