自主防犯活動事例
三重県 |
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吹上町内安全(防犯)徒歩パトロール隊
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構成員会社員、自営業者、主婦など 結成の経緯結成当時、吹上地域では重大な犯罪が発生していなかったが、高齢者、独居者、留守世帯が多く、侵入盗等犯罪者に狙われやすい地域で、しかも無人家屋(空き家)が増加しつつあり、未然に犯罪者や不審者の地域侵入を防ぐ体制づくりが急務と考えた。そこで、発起人が吹上町町会委員25名と一般町民2名の27名の賛同を得て、平成17年10月3日、吹上町内安全(防犯)徒歩パトロール隊を結成した。 活動の目的スローガンとして【安全安心まちづくり 吹上】を掲げ、愛するわが町、吹上町内の安全・安心(防犯)確保を目的とする。特に犯罪被害に遭いやすいと位置づけされている社会的弱者(児童、高齢者、女性)に対し、犯罪及び事故から守るための自主・自発的活動を柱にした活動の展開に努め、吹上地域から街頭犯罪を減少させ、更に撲滅をめざすことを目的とする。 |
活動の内容 犯罪抑止力の高い徒歩のパトロールにこだわり、夜間パトロール及び昼間パトロール(スクールガード)を展開 【活動に必要な物】 蛍光色ロゴ入りベスト、ロゴ入り制帽、防犯の文字入り反射腕章、反射アームバンド、隊員証、警笛、サーチライト、点滅機能付き棒状赤色灯 |
活動上の問題点・解消方法
平成17年「吹上町内安全(防犯)徒歩パトロール隊」を結成当時、防犯活動のノウハウが分からず、組織づくりや実施手段と方法に苦労したが、失敗を恐れず「先ず実行(やってみる)」を旗印に試行錯誤しながら行動し、今では吹上町民のみならず、警察、市、PTA、学校、他の防犯活動団体からの社会的認識を得るに至った。新聞やテレビでも度々報道されているが、より一層の周知を狙い、吹上町内の自治会組織を活用しながら、「隊員募集」の全戸回覧を行い、吹上町内地域住民に防犯活動の必要性の啓蒙啓発を促した。
関係機関・団体との連携方法
吹上町内安全(防犯)徒歩パトロール隊から伊勢警察署、曽禰町交番、伊勢市役所危機管理課、隊員全員の配布先限定で月次報告書(A4版2枚で当月活動報告及び次月活動計画)による情報発信を行っている。特に伊勢警察署、曽禰町交番との情報交換を密にとりながらの活動で、官民連携のモデル的存在になっている。
また、適宜開催される「伊勢市自主防犯活動団体連絡会議」に出席し、伊勢警察署管内の街頭犯罪などの情報を入手するとともに、伊勢市内44の自主防犯活動団体との情報交換を実施している。
活動上の配慮事項
活動はボランティア活動の一環としてとらえることも出来るが、【わが町、吹上町内の安全・安心の確保】の観点から【吹上町民の責務】として位置づけている。警察、市役所との連携は大切であるが、オンブにダッコしない自主・自発的活動をめざしている。
また、隊員には、翌月交番表(誰が、いつの何時に、誰と共に、何処のエリアを巡回するか)を作成、配付して、スケジュールを組みやすく、参加しやすいように配慮している
参考
社会的犯罪弱者(児童及び高齢者)に対する取組
・児童(スクールガード)~児童通学路での交通安全を含む見守り活動
平成20年4月より、登校時間は毎日午前7時10分から8時10分までの間、近鉄宇治山田駅周辺で実施、また下校時間は随時午後2時50分から3時20分までの間、学校からの同伴下校を実施している。
・高齢者(絆運動・訪問活動)
平成22年10月より、独居及び高齢者のみの世帯に重点を置き、毎月下旬の4日間で112世帯を戸別訪問して、「人と人とのつながり」の大切さを訴えながら、安全・安心に関する多くの情報資料(防犯・防災・交通安全・メンタルケア等)を配布、説明して、高齢者の皆さんが歳をとっても住み続けられるまちづくりを目指している。
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