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自主防犯活動事例

 新潟県
 

「緑町防犯パトロール隊」
「住みよい緑町、住んでよかった緑町」(自治会キャッチフレーズ)



防犯パトロールの成果は「何もないこと」

構成員

自治会役員・緑親会(老人クラブ)構成員・その他自治会員有志
人数:43人

結成の経緯

早くから自治会組織の中に防災部を設け、青少年の健全育成や施設点検を目的とした夜警活動を実施してきたが、全国的に幼い子供が犯罪被害にあう事件の発生を受けて、地域の子供は地域で守ろうと、町内老人クラブの全面的な賛同を得て、子供の安全対策に重点を置いた防犯組織を立ち上げ、従来の夜警についても空き巣やその他街頭犯罪対策として体制を再編し、平成17年1月から緑町防犯パトロール隊として活動を開始した。

活動の目的

自主防犯活動のみならず、様々な地域行事等を通じて住民間のつながりを強め、自分達の住んでいる地域が安全で、安心して暮らせると実感できる魅力ある地域づくりを目指す。また、この活動が波及して、市全体が犯罪のない安全で安心な街になることを願う。

活動の内容

定期的に警察・市・学校との連絡会議を開催し、情報交換を密にして、水原小学校全登校日に毎日2人体制で下校時の子供見守り防犯パトロールを実施している。また週末を中心に週2回程度夜間の自治会周辺防犯パトロールも併せて実施している。
各種自治会行事時に防犯宣伝事業を取り入れたり、自治会内に多数の防犯看板を設置する等、住民を対象とした啓発事業の取組みを行いながら、常に自主防犯団体としてより効果的な防犯活動を心掛け、講師を招いての隊員のための各種防犯研修会を開催や、子供自体の犯罪防衛力を高めるための地域安全マップの作成事業等にも力を入れている。

【活動に必要な物】

防犯パトロール用品(ユニホーム等)・防犯啓発用品(のぼり・看板)・その他


活動上の問題点・解消方法

緑町防犯パトロール隊は、最高時40名を超える自治会内有志が集まり活動をスタートしたが、各種防犯活動を通じて防犯知識が増し、意識が高まっていく隊員が増える反面、活動の負担感や体調不良を原因に隊を退く人も見られた。何より大事なのは一時の盛大な防犯事業展開ではなく、毎日継続できる地道な活動であり、より長続きさせていくための活動レベルの設定と、隊員間の交流や新規隊員の加入促進等が重要な課題となってきている。

関係機関・団体との連携方法

警察・市・学校との定期的な情報交換会を開催し、犯罪発生状況をはじめ各種防犯情報の交換を行っている。
また、市の地域安全メール・FAX情報を受信し、全隊員がその情報を迅速に共有しているほか、自治会全世帯にその都度回覧により各種犯罪発生情報や不審者出没情報の周知を行っている。

活動上の配慮事項

隊員が無理をせず、一日でも長く継続できる活動レベルを考慮し、現在の昼夜の防犯パトロール活動を中心に地道な自主防犯活動の維持を重視して活動計画を立てている。
また、隊員は、毎日活動するに当たり、犯罪者を見つけたり捕まえたりするのではなく、防犯と言う文字を背負い、犯罪者を地域に近づけないことや自分達を見て住民が防犯意識を持つこと、そして地域がいつもどおり安全であることが最大のパトロール効果であることを認識して、活動意欲を維持するように心がけている。

参考

平成18年の阿賀野市内における犯罪発生件数は対前年比で約3割の大幅な減少となった。これは、自治会レベルで取り組む自主防犯活動が当防犯パトロール隊の取り組みをきっかけに市内各地に波及し、各地に自主防犯団体が誕生し活動を開始したことから、子供の安全対策中心の活動でありながらも、それが一般街頭犯罪の大きな抑止力となった結果と考えられる。

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