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自主防犯活動事例

 千葉県
 

南町共栄会自主防犯パトロール隊
蘇我駅東口駅前地区の犯罪・環境浄化を進める住民パトロール隊



拍子木を手に防犯を呼びかけるパトロール隊

構成員

南町共栄会町会員及び長寿会員。
町会各組長及び役員。
人数:
町会60名(15×4チーム)老人会10名
合計70名(5チーム)(男子70%、女子30%)

結成の経緯

蘇我駅周辺商店・飲食店街・駅への通学、通勤範囲内住宅等の公共空間での(ひったくり、自動車盗難・自転車盗難・その他犯罪)の多発の対策として、千葉南署、防犯協会、自治会連協「51町会」と相談・指導を受け当町会役員会にて「自主防犯パトロール隊」を結成した。また、南町共栄会会則に「防犯部」を新設、恒久組織として制度化した。

活動の目的

「安全で安心:環境の良い:住み良い街づくり」を実現する。
防犯にあわせて、ゴミ問題、ゴミステーション整備、不法投棄粗大ゴミの処置、廃屋、空き家、放置自転車、サラ金の違法広告、ピンクビラ、騒音等広い目的意識を持って活動。

活動の内容

毎週X(非公開)曜日の夜間(X時~90分から120分間)に防犯パトロール隊1チームを4組に分けパトロールを実施。パトロールの際は「ひったくり・車上ねらい・車の盗難・空き巣に注意、南町共栄会防犯パトロール隊がパトロール中」と拡声器で連呼。また、拍子木による「火の用心」の声かけ並びに通学・通勤者に「お帰りなさい。」や「こんばんは。」の声かけ。この他、自転車無灯火注意及び活動の目的に述べた諸項目も併せて実施。その他、千葉中央警察署及び千葉市関係各課等の要請により、高校生及び新たに活動するパトロール隊との共同パトロール・蘇我駅頭及び街頭での啓発チラシの配布協力・年間各種行事への積極参加。また、平成19年1月から青色回転灯を装備した車両(1台)を使用し、週1~2回程度パトロールを実施。

【活動に必要な物】

ジャンパー、タスキ、腕章、ベスト、ライト、拡声器、合図灯、ノボリ、帽子、笛、拍子木、日誌、予定表


活動上の問題点・解消方法

4チームのリーダーは、特定のボランティアメンバーを対象とすると長期間固定されてしまうので、町会役員をリーダーとしている。隊員は年次毎の組長とし、組長が変わるごとにパトロール経験者町会員が地域に広がり年々理解者が増えている。特にマンション居住者が参加、又子供さんと住民に出迎えられ、励ましの言葉を掛けられるのが嬉しい。駅周辺における学生等のたまり場等でも、声を何度もかけることで、良好なコミュニケーションが形成されつつある。明るく清潔な駅前は、犯罪の発生防止に良い影響を与えるが『違法な金融・サラ金』の広告については撤去の繰り返しであり、放置自転車対策と併せて行政の積極的な対策を期待したい。

関係機関・団体との連携方法

平成16年に千葉県公安委員会から地域防犯活動の拠点となる地域防犯情報センターの指定を受け、千葉中央警察署から犯罪発生マップ等の情報を受けるとともに、「ちばし安全・安心メール」等から犯罪情報を収集している。また、千葉中央警察署への定期的な防犯講話の依頼とともに、同署と協同した合同パトロール等の実施により、効果的な指導・助言を得ながら関係機関との連携強化を図っている。その他、千葉市地域安全ニュース及び警察庁・千葉県警本部のホームページから次のような資料を活用し、地域の掲示板・町会会館・公民館に掲示・啓蒙している。○交通事故マップ ○月次統計資料分析結果 ○条例・法律の制定・改定解説

活動上の配慮事項

『自分の街は自分達』で守る。『自分自身は自分』で守る。
1.『危険なく』『気長に』『気楽に』に活動をする。
2.単独パトロールは行わない。
3.犯罪者を捕らえるのでは無く、犯罪に遭わないように心構えと姿勢(自転車の前籠のカバー・バックは車道と反対側・夜は明るい道を)を整える。
4.パトロールは気楽に~小雨 不決行。体調の良い時のみ参加。犬と散歩でもOK
5.気長、組長さんは月4回のパトロールの内、1回程度の参加でOK

参考

千葉中央警察署管内の認知件数は、2,672件(平成20年6月末現在)、前年比-369件(-12.1%)を示しており、南町共栄会のパトロール地区内でJR蘇我駅が所在する千葉市中央区南町においても、乗物盗は55件(昨年比-12件)、車上ねらいは3件(昨年比-4件)と減少しており、日々のパトロール活動における効果が確実に表れている。 

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