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  刑法犯認知件数は、平成8年から平成14年にかけて増加し続け、同年には約285万件に達しました。その後、平成15年からは減少に転じ、令和3年は56万8,104件と、戦後最少を更新しましたが、令和4年は60万1,389件と増加(前年比5.9%増加)に転じています。このうち、住宅を対象とした侵入窃盗の認知件数については減少傾向にあるものの、令和4年は1万5,692件発生もの発生がありました。
 また、最近では、宅配業者を装う、窓ガラスを破壊して住宅に押し入る等悪質な手口による侵入強盗事件が連続して発生しています。御自身や御家族の安全と財産を守るため、侵入犯罪の現状を確認しておきましょう。
【侵入窃盗データ】
侵入窃盗の認知状況の推移

 侵入窃盗の認知件数は、平成15年から減少に転じ、令和4年は3万6,588件で前年比-1.8%と20年連続で減少しています。
 このうち住宅対象侵入窃盗は、平成16年から減少しており、令和4年は1万5,692件で前年比-9.2%と、同じく連続して減少しています。
 しかしながら、
一日当たり約43件発生しており、未だ多くの住宅が被害に遭っているのです。
侵入窃盗認知件数の推移
侵入窃盗の発生場所別認知件数
(令和4年)

 侵入窃盗の発生場所別認知件数は、一戸建住宅が33.0%と最も多く、一般事務所が11.1%で生活環境営業が8.1%と続いています。

生活環境営業~ぱちんこ屋、ホテル・旅館、深夜飲食店等
侵入窃盗の発生場所別認知件数 
侵入窃盗の手口別認知件数
(令和4年)

 侵入窃盗の手口別認知件数をみると、空き巣が最も多く、約1/3を占めます。

  侵入窃盗の手口別認知件数
侵入窃盗の検挙状況の推移


 侵入窃盗の検挙件数と検挙人員は、平成15年以降、認知件数と同様に減少傾向にあり、令和4年の検挙件数は2万2,139件で前年比-22.2%、検挙人員は4,896人で前年比-5.2%とそれぞれ減少しています。
 

侵入窃盗の検挙状況の推移 

※ 構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計で必ずしも100とはなりません。

【侵入強盗データ】
侵入強盗の認知状況の推移

 侵入強盗の認知件数は、平成15年を最多とし、平成16年からは減少傾向にあり、令和4年には290件と前年比-2.4%となっております。
 しかし、住宅を対象とした侵入強盗は、平成16年を最多とし、平成17年からは減少傾向にありましたが、令和4年は129件で、前年比20.6%増加しています。
侵入強盗の認知状況の推移
侵入強盗の発生場所別認知件数
(令和4年)

 侵入強盗の発生場所認知件数をみると、一戸建住宅が17.6%、共同住宅(3階建以下)が17.6%、共同住宅(4階建以上)が9.3%と、住宅を対象とした侵入強盗が、全体290件中の44.5%を占めています。
侵入強盗の発生場所別認知件数
侵入強盗に伴う身体犯の認知件数の推移

 侵入強盗に伴う身体犯の認知件数は平成16年からは減少傾向にありましたが、令和4年は100件で前年比16.3%増加しています。

「侵入強盗に伴う身体犯」とは、侵入強盗のうち、強盗殺人・致死、強盗傷人、強盗強姦(強盗・強制性交等)をいう。
  侵入強盗に伴う身体犯の認知件数の推移
侵入強盗の検挙状況の推移

 侵入強盗の検挙件数、検挙人員は平成16年を最多とし、全体として減少傾向にあり、令和4年の検挙件数は280件で前年比-5.4%、検挙人員は354人で前年比-16.9%とそれぞれ減少しています。
 侵入強盗の検挙状況の推移

※ 構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計で必ずしも100とはなりません。


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