平成14年3月25日

長官官房総務課

 

第3回警察庁政策評価研究会要旨

 

1 日時

平成14年3月11日(月)16時35分から18時35分まで

 

2 場所

グランドアーク半蔵門「和」(6階)

 

3 出席者

前田 雅英 東京都立大学教授(座長)

妹尾堅一郎 慶應義塾大学大学院教授

高木 光  学習院大学教授

田辺 国昭 東京大学大学院教授

西川 元啓 新日本製鐵株式会社常務取締役

 (警察庁)

石川 重明 長官官房長

安藤 隆春 総括審議官

中川 雅量 官房審議官(生活安全局担当)

鎌原 俊二 官房審議官(交通局担当)

池田 克彦 総務課長

廣畑 史朗 刑事企画課長

井上 剛志 政策評価・情報公開企画官

 

4 議題

(1) 国家公安委員会及び警察庁における政策評価に関する計画案

(2) 国家公安委員会及び警察庁における政策評価に関する計画の運用について(依命通達)案

(3) 平成14年政策評価の実施に関する計画案

(4) 平成14年実績評価計画書案

(5) 総合評価計画書案

(6) 平成13年実績評価結果報告書案

(7) 平成13年政策評価実施結果報告書案

 

5 議事要旨

○ 政策評価の実施に当たっては、数値目標を設定することが原則なので、実績評価計画書においても、多少無理してでも数値目標を設定すべきではないか。また、設定しない場合には、それを何らかの形で説明する必要があるのではないか。

○ 政策評価の実施が初めてで、どこまで数量化できるかという不安感や、無理矢理数量化すると重要な施策でないところに光を当てることになるのではないかという根本的な不安感もあると思われるが、一方で、やや側面的であっても、数値化していく努力をできる限りするべきではないか。

○ 来年の計画等を見ても、数値目標を設定することが適当ではないというものがあるというのは事実であり、また、数値目標を設定することが適当でないものについてまであえて数値目標を設定することは、かえって政策評価として望ましくないという場合もあるのではないか。

○ 基本計画の「第7 学識経験を有する者の知見の活用に関する事項」部分に当研究会の活用について明記した方がよいのではないか。また、来年度以降は、当研究会にできれば弁護士等の方々を入れるなど、もう少し第三者の目を入れることを検討する必要があるのではないか。

○ 現在の実績評価結果報告書案では、業績指標ごとの記載内容にかなり精粗があるので、官房がフィードバックする形でそろえた方がいいのではないか。

○ 実績評価結果報告書には、やはり評価に関わる文言を、定性的な形でも構わないので、入れた方がいいのではないか。

○ 実績評価結果報告書の中に、これまで政策を実施してきて何が足りなくて何が良かったか、何が期待と同じで何が違っていたかといったポイントで省察を入れると、それが評価の一部になるのではないか。

○ 指標の数値の増減が大きいものや、数値の増減に違和感のあるものについては、その背景について説明を記載すべきではないか。

○ 実績評価結果報告書の中には事例がたくさん書かれており、これは大変分かりやすくて良いことではないか。

○ 施策と活動を評価するにあたっては、(1)省察、(2)アウトプット/アウトカム、(3)5E(effectiveness, efficacy, efficiency, elegance, ethics)の基準の3点が重要であり、これらが出来るようになれば、報告書として専門的なものになるのではないか。

○ 本当の中身の評価を行うためには、将来的には、警察庁における全国一律の政策に対する評価だけではなくて、県レベルでブレイクダウンした政策に対する評価が行われることが必要ではないか。

 

6 今後の予定

次回は、「警察改革の推進」に関する総合評価の経過報告書案等を基に研究会を開催する(9月開催予定)。

 

(了)