北朝鮮による拉致容疑事案について Suspected Abduction Cases by North Korea 北朝鮮による拉致容疑事案について

 辛光洙(シン・グァンス)事件


 北朝鮮工作員辛光洙らが、北朝鮮からの指示を受け、昭和55年(1980年)6月、大阪府在住の原 敕晁(はら ただあき)さん(当時43歳)を宮崎県の青島海岸に連れ出して工作船で北朝鮮に拉致し、さらに、その後、辛光洙は拉致された原さんに成り替わって同人名義の日本旅券を不正に取得の上、数回にわたって海外に渡航し、海外拠点の設置、対韓国工作等の活動を行っていた事件です。
 警察は、昭和60年(1985年)6月の韓国当局の発表を受けて、担当官を韓国に派遣して韓国当局と緊密な情報交換を行ったほか、日本国内においても必要な捜査を行った結果、北朝鮮による拉致容疑事案と判断しています。

※警察は、北朝鮮工作員・辛光洙について、これまで原敕晁さんに成り替わった容疑で逮捕状の発付を得て、ICPOを通じて、国際手配を行うとともに、外務省を通じて、北朝鮮に対し、身柄の引渡しを要求してきましたが、平成18年4月には、新たに、原さん拉致容疑の主犯として逮捕状の発付を得ました。また、原さん拉致容疑の共犯者である金吉旭についても、逮捕状の発付を得ており、ICPOを通じて、国際手配を行うなど所要の措置を講じています。

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