第5節 国民の理解の増進と配慮・協力の確保への取組
コラム11 民間団体による取組~犯罪被害者団体ネットワーク
犯罪被害者団体ネットワーク(愛称「ハートバンド」)は、北海道から沖縄までの全国18の犯罪被害者団体が集うネットワークです。被った犯罪の種別も態様も異なる犯罪被害者団体が、それぞれの活動を尊重し合いながら、共通の課題での連携を深め、交流や情報交換等を無理なく行う、ゆるやかなネットワークとして平成17年に発足しました。
主な活動の一つに、犯罪被害者等基本計画が定めた犯罪被害者週間に合わせて開催している「犯罪被害者週間全国大会~いのち・きぼう・未来~」があります。
27年の大会は、11月28日に都内において、関係機関・団体の協賛の下、全国から犯罪被害者支援に従事している方も含め170人が参加して開催されました。
第1部では、「被害者の声」として、大阪・岐阜・愛知連続リンチ殺人事件の御遺族である江崎恭平さんと、田園調布暴走運転事故の御遺族である水島紀夫・納子さんが講演を行い、第2部では、参加者が一緒に考え、思いを語り合う「車座トーク」を行いました。
今年の大会を通しても、お互いに語り、学び、そして交流を深める中で、課題に立ち向かう勇気が得られたと思います。
今後も、被害者に対する理解を拡げ深め、命の尊厳と社会正義に向け、取り組んでいきたいと考えています。