警察庁 National Police Agency

犯罪被害者等施策  >  犯罪被害者白書  >  令和4年版 犯罪被害者白書(概要)  >  トピックス 子供を性犯罪・性暴力の加害者・被害者・傍観者にさせないための「生命(いのち)の安全教育」について

第5章 国民の理解の増進と配慮・協力の確保への取組

目次]  [戻る]  [次へ

1 国民の理解の増進(基本法第20条関係)

トピックス 子供を性犯罪・性暴力の加害者・被害者・傍観者にさせないための「生命(いのち)の安全教育」について

性犯罪・性暴力は、被害者の尊厳を著しく踏みにじる行為であり、その心身に長期にわたり重大な悪影響を及ぼすものであることから、その根絶に向けた取組や被害者支援を強化していく必要があります。

政府においては、令和2年4月に「性犯罪・性暴力対策強化のための関係府省会議」を立ち上げ、同年6月11日には、「性犯罪・性暴力対策の強化の方針」(以下本トピックスにおいて「強化の方針」という。)を取りまとめました。強化の方針では、刑事法の検討はもとより、被害者支援の充実、加害者対策、教育・啓発の強化等に取り組むこととしており、教育・啓発の強化の一環として、子供が生命の尊さを学び生命を大切にする、性暴力の加害者や被害者、傍観者のいずれにもならないための「生命(いのち)の安全教育」を推進することが盛り込まれました。

強化の方針を踏まえ、文部科学省では、内閣府と連携し、各地の取組事例について調査を行うとともに、有識者から成る検討会において「生命(いのち)の安全教育」を実施する際に活用できる、発達段階に応じた教材、教職員向けの指導手引き、啓発資料等の作成に向けた現状調査、分析・検討を行いました。また、3年4月には、幼児期・小学校・中学校・高校の各発達段階に応じて授業等で活用できる教材や指導の手引き、大学生・一般向けの啓発資料等を公表しました。

さらに、文部科学省では、上述の教材等を活用したモデル事業を実施しています。3年度のモデル事業では、13団体の各実践校において指導モデルを作成し、その普及や展開を図るための取組を行いました。

「生命(いのち)の安全教育」の教材・指導の手引き等や、モデル事業の取組は文部科学省ホームページからご確認いただけます。(文部科学省ウェブサイト:https://www.mext.go.jp/a_menu/danjo/anzen/index.html)

【図:生命(いのち)の安全教育教材例】
【図:生命(いのち)の安全教育教材例】

目次]  [戻る]  [次へ

警察庁 National Police Agency〒100-8974 東京都千代田区霞が関2丁目1番2号
電話番号 03-3581-0141(代表)