<附属資料> ※資料のリストが別ウィンドウで開きます。
○安倍会長(内閣官房長官) 本日は、お忙しい中、お集まりをいただきまして誠にありがとうございます。ただいまより第3回犯罪被害者等施策推進会議を開会いたします。
会議を始めるに当たり、推進会議の会長として一言ごあいさつを申し上げます。
基本計画検討会の構成員の皆様には、4月の第1回目の会合以来、計11回、40時間にわたる会合において、活発なご検討を積み重ねていただきました。座長を始めとした構成員の皆様の献身的なご努力に、改めて感謝を申し上げる次第でございます。
ご検討いただいた成果につきましては、後ほど山上座長代理からご報告いただき、当会議において審議の上、犯罪被害者等基本計画案を作成し、閣議にかけることとしております。各委員におかれましては、活発なご審議を賜りますようよろしくお願いいたします。
今後は、皆様方のご論議の結果を踏まえ、犯罪被害者等の視点に立って施策を実施し、犯罪被害者やそのご家族、ご遺族の権利利益が保護される社会を実現するため、全力で取り組むことをお約束をして、私のあいさつといたします。
それでは、審議に入ります。本日の議題は、犯罪被害者等基本計画案の検討であります。まず、検討会の座長代理より、検討会における基本計画案のとりまとめについてご報告をいただきたいと思います。それでは、座長代理、よろしくお願いいたします。
○山上座長代理 基本計画検討会の検討結果について、お手元の犯罪被害者等基本計画案(検討会とりまとめ)のとおりご報告いたします。
第2回推進会議以降の検討についてご説明いたします。第2回推進会議においてご決定いただいた基本計画案の骨子について、8月中旬から9月上旬にかけて国民からご意見、ご要望を募集するとともに、全国9カ所の会場で39の犯罪被害者団体等から、直接ご意見、ご要望を伺いました。寄せられたご意見、ご要望は、重複するものや単に賛意を示すものなども整理したところ、451のご意見、ご要望に集約されました。検討会では、骨子決定前の検討と同様に、寄せられたこれらのご意見、ご要望一つひとつについてどのような施策が可能かを検討し、骨子に肉づけをしました。
検討会は、第8回検討会から第11回検討会までの合計4回開催され、検討の結果、新たに33、うち再掲分13の施策を追加するとともに、骨子に掲げられた30の施策について一部付加修正を行いました。検討会がとりまとめた基本計画には、全体で258、うち再掲分40の施策が掲げられることになりました。第2回推進会議以降の検討については、以上のとおりでございます。
なお、第11回検討会終了後、社団法人日本新聞協会から、推進会議会長あてに基本計画案の中の一つの施策について削除を求める意見書が提出されております。また、テレビキャスター及びジャーナリストによる同様の内容の緊急申し入れがなされておりますので、これに対する検討会としての対応をご説明いたします。この施策は、警察による被害者の実名発表、匿名発表については、犯罪被害者等の匿名発表を望む意見と、マスコミによる報道の自由、国民の知る権利を理由とする実名発表に対する要望を踏まえ、プライバシーの保護、発表することの公益性等の事情を総合的に勘案しつつ、個別具体的な案件ごとに適切な発表内容とするよう配慮していくという施策です。
この施策については、検討会においても様々な意見が出されましたが、検討会での議論の結果、匿名発表を望む犯罪被害者等にとって必要な施策である一方、(1)取材、報道の自由に規制を加えるものではないこと、(2)警察が事件、事故の発表をする際に、犯罪被害者の氏名を匿名とするか実名とするかという局面に限定されており、他に波及するものではないこと、(3)匿名発表を望む犯罪被害者等のための施策であり、実名発表を求める犯罪被害者等についてまで匿名にするものではないこと、(4)警察に対し、犯罪被害者等からの匿名発表の要望のみならず、実名発表を望むマスコミの要望も踏まえ、発表することの公益性も勘案して適切に発表することを求めおり、マスコミが指摘するような警察の恣意的な判断や安易な匿名発表の拡大を認めるものではないこと、(5)この施策は、警察において現に行われていることであり、新たな権限を警察に付与するものではないこと、(6)具体的事件、事故で警察が匿名発表とする場合は、その都度マスコミに対し、匿名とする理由を説明し、議論に応ずるとしていることなどから、報道の機関を阻害しようとするものではないとして基本計画案に盛り込むことで意見の一致を見ております。
併せてご報告いたします。
以上でございます。
○安倍会長(内閣官房長官) ありがとうございました。
この基本計画案の検討会とりまとめについて何かご意見、ご質問はございますでしょうか。
よろしいでしょうか。
それでは、お諮りをいたします。
検討会のとりまとめについて、これを推進会議が作成し、閣議決定を求める犯罪被害者等基本計画案とすることにご異議ございませんでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
○安倍会長(内閣官房長官) それでは、ご異議なしと認め、検討会のとりまとめを推進会議の作成する犯罪被害者等基本計画案とすることとし、後日、閣議の決定を求めることといたします。
ただいま推進会議において全会一致で犯罪被害者等基本計画案が決定されました。
小泉内閣総理大臣よりごあいさつをいただきたいと思います。
総理、よろしくお願いいたします。
○小泉内閣総理大臣 いろいろご苦労いただきましてありがとうございます。
今までも、度重ねてこの犯罪被害者もまた行ってまいりましたけれども、本日、こうして対策をまとめられましたこと、心から御礼申し上げます。これまでのご尽力に対して、改めて御礼申し上げます。
この基本計画策定後も、引き続き皆さん方には、いろいろなご助言なりご提言をいただきたいと思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました。
○安倍会長(内閣官房長官) ありがとうございました。
本日は、推進会議のもと、犯罪被害者等基本計画の検討を行うために開催された犯罪被害者等基本計画検討会にご参画いただき、11回にわたる検討会において基本計画のご検討をいただきました有識者、構成員の方々にご出席をいただいております。せっかくの機会でございますから、本日お集まりのそれぞれの有識者、構成員より、基本計画検討会でのご検討についてのご感想などをご披露いただければというふうに思います。
基本計画検討会は、犯罪被害者等施策担当大臣が招集し、開催されたものでありますことから、猪口大臣より、構成員をそれぞれご指名をいただき、ご発言を求めていただければと存じます。
それでは、猪口大臣、よろしくお願いいたします。
○猪口委員(内閣府特命担当大臣) それでは、会長からのご指示のとおり、進行を務めさせていただきます。
犯罪被害者等基本計画検討会の招集者として、検討会にご参加いただきました有識者、構成員をご紹介いたしますので、順次、ご発言いただきたく存じます。
まず、井上正仁構成員、よろしくお願いいたします。
○井上委員 井上でございます。
審議の中身というよりは、今回、恐らく我が国初めてといってよい、しかも政府挙げての犯罪被害者等の方々の保護と救済のための総合的な基本計画がまとまったことについて、一言感想を申させていただきたいと思います。
ご承知のように、現下の犯罪情勢は、数の上ではそれなりに抑えられてはいますけれども、かつて我が国は世界一安心で安全な社会であると言われた、その頃の状況と比べますと、今はかなりかけ離れた心配な状況にあります上、内容的に見ましても、小さなお子さんやお年を召した方が残虐な犯罪の犠牲になるとか、あるいは多くの方々が生活の基盤を奪われるとか、内容が悪質化し、被害も深刻化しており、我々として自由に安心で安全な生活を営んでいけるという状況では必ずしもなくなっているということは、国民一般の共通の認識、あるいは危機意識になっていると思います。
そういう中で、強力で有効な犯罪対策あるいは確固とした刑事司法制度を整備していかなければならないのはもちろんですが、同時に、被害に遭われた方々の保護や救済あるいはケアというものを有効で十全なものにしていかなければならない。そのことも急務であろうと思われます。しかも、これは単に、たまたま不運にも犯罪に巻き込まれた方々のみの問題ではない。もちろん、それらの方々にとって重大な問題であることはそのとおりですが、その方々のみの問題ではなく、今申したような状況ですから、我々一人一人がいつ犯罪の被害を受けるかもわからない、そういう社会になっているわけでして、その意味で、社会全体あるいは国民全体の問題であろうと思うのです。
そういう意味から、今回、これだけの内容のものが、短期間ではありましたけれども、まとまり、政府としてこれを強力に推進していかれるお覚悟であるということは、歴史的にも大変意義の大きなことであろうと存じます。
ただ、まだ計画の段階ですので、これを本当に実施していっていただかなければなりませんし、大きな要めの問題については、まだこれから具体化を図らなければならないところが少なからずありますので、これからも政府が一丸となって強力に推進していっていただくことをお願いする次第です。
○猪口委員(内閣府特命担当大臣) ありがとうございました。
では、続きまして、大久保恵美子構成員、よろしくお願いいたします。
○大久保委員 よろしくお願いいたします。
まず、小泉総理大臣を初めといたしまして、議員の皆様の政治的リーダーシップ、そして内閣府の皆様のご尽力、関係省庁の皆様のご協力で今日の日を迎えることができましたことに、心からの感謝を申し上げたいと思います。
私が、15年前に犯罪被害者遺族となって途方に暮れて苦しんでいるとき、どこに相談しても被害者のことは法律にないと冷たく言われ続けて、日本にいるということに絶望していたときのことを考えますと、本当に今は信じられないほどの喜びです。
欧米では、被害者支援の充実度は、その国の文化のレベルと社会の成熟度を示すと言われています。今後は、日本のどこに住んでいても、被害直後から適切な対応や支援を受けることができ、被害には遭ったけれども、それでも日本は希望を持って生きていける国だと、そう思えるような具体的施策が1日も早く実践されますことを願っております。
そして、国会議員の皆様には、今後ともこの犯罪被害者等基本法の行く末を見守り続けていただきたいと、そのように思っております。
本日は本当にどうもありがとうございました。
○猪口委員(内閣府特命担当大臣) ありがとうございました。
続きまして、小西聖子構成員、よろしくお願いいたします。
○小西委員 短期間でしたが、本当に密度の濃い議論ができましたこと、小泉内閣総理大臣初めお二人の担当大臣含め関係者の皆様に、まず感謝したいと思っております。
基本計画案には、今、幅広い施策が盛り込まれておりますけれども、これらがちゃんと役に立つように実現されていくこと、先ほど官房長官の方から、力を入れて取り組むというふうに言っていただきましたけれども、それを今後、見ていくことというのが大事であると思っております。
それから、例えば経済的な問題というような重要な問題については、今後の議論ということになっておりますので、ここのところをぜひちゃんとやっていかなくてはいけない、また、より一層皆様にご協力いただいてやる必要があるなというふうに感じました。
今、この犯罪被害者の問題は社会の関心を集めております。やはり何が一番困っていることなのか、問題なのかということをちゃんと広報して社会に知っていただくということがより一層必要になると思っております。これからもやっぱり被害者の方ご自身の視点というのを忘れないで考えていくことというのが必要だと思っております。
どうもありがとうございました。
○猪口委員(内閣府特命担当大臣) ありがとうございました。
それでは、山田勝利構成員、よろしくお願いします。
○山田委員 大変勉強させていただきました。いろいろな会合に出ておりますけれども、今回の会議は非常に民主的といいますか、公正で公平であったなと思っております。しかも時間の予定を遥かにオーバーして4時間、5時間と、とことん議論ができたのではないかなと思っております。
世に犯罪の種は尽きまじと言いますから、その分だけ被害者がいらっしゃるわけでございまして、被害者の数は浜の真砂よりも大きいのかなと、明日は我が身、我が友、我が家族かなというふうに思いますと、ぜひ今回、議論したことの実現を1日も早くしていただきたいと思うわけでございます。
公判手続への参加であるとか附帯私訴という問題につきましては、司法全体の国の問題として極めて難しい問題があるところではございますが、それはそれといたしまして、今回、議論されましたことが、近いうちに計画案から実行、実現へと向かうことを切に希望する次第でございます。
大変ありがとうございました。
○猪口委員(内閣府特命担当大臣) どうもありがとうございました。
それでは、続きまして、岡村勲構成員、どうぞよろしくお願いいたします。
○岡村専門委員 2000年に犯罪被害者保護二法の制定と犯給法の改正が行われました。それ以後、犯罪被害者に対する法整備は全く行われないで、司法制度改革においても我々はいろいろな意見を述べたんですけれども、全く取り上げられないままになっておりました。私たちは、そういう絶望的な中で署名運動を展開いたしました。
そして、昨年の7月に、ここにいらっしゃる杉浦法務大臣のご紹介で、小泉総理にお目にかかることができました。そして直接被害者の気持ちを訴えましたところ、即座にそれは大変だ、党と政府で取り組もうと、政府の方は自分がやるから党を頼むといって、保岡先生と杉浦先生にその場でご指示もしてくださいました。
その指示を受けて、保岡先生、上川陽子先生が中心となって自民党が精力的に調査研究されて、昨年の12月1日には基本法が制定した次第でございます。
そして、さらに1年たった今日、立派な犯罪被害者等基本計画がつくられることになりました。私たちが一番重要に考えていた問題は、まだ先送りの検討事項になっておりますけれども、この基本計画の制定によりまして、犯罪被害者の権利や救済は大きく前進することになると思っております。
担当大臣や関係大臣の方々、内閣府の方々の精力的なご努力に改めて感謝申し上げます。特に総理の決断がなければ、この基本計画はでき上がらなかったと思います。小泉総理、改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。
○猪口委員(内閣府特命担当大臣) 大変どうもありがとうございました。
では、続きまして、久保潔構成員、よろしくお願いいたします。
○久保専門委員 久保でございます。
検討会には、膨大な意見とか要望が寄せられましたけれども、それは裏を返せば、犯罪被害者の皆さんの置かれた状況の厳しさあるいは複雑さを物語っていると改めて痛感した次第でございます。
その一つひとつと正面から向き合って、きめ細かな施策をまとめられた内閣はじめ関係省庁のご努力に改めて敬意を表したいと思っております。
実名、匿名問題につきましては、先ほど座長代理から大変丁寧なご説明をいただきまして感謝しておりますけれども、この問題は、やはりメディアの本質にかかわる課題であるということで、場を改めて議論を深めてまいりたいと思っております。
犯罪被害者対策につきましては、もちろんマスコミもその一翼を担う重い責任と役割を持っています。具体化に当たりましては、真摯に取り組んでまいりたいと思っております。
ありがとうございます。
○猪口委員(内閣府特命担当大臣) どうもありがとうございました。
では、続きまして、中島聡美構成員、よろしくお願いいたします。
○中島専門委員 国立精神・神経センターの中島と申します。
このたびは、総理のご英断で国としてこのような会議がなされ、お2人の大臣には最後までご参加いただき、また、官僚の方々、各省庁の方々の熱心なご討議が被害者のために開催されたということは大変意義深いことだと存じまして、本当にこの場で御礼申し上げます。
私自身は研究職ですけれども、この検討会を通じまして、被害者支援の施策を行う上での基本的な研究というものが非常に不足しているということを実感しまして、自分の責務といたしましては、今後、そのような被害者支援のための研究を推進したいというふうに考えております。
実は私は、総理がお話になられたことのある米百俵の長岡市の出身でありまして、実は総理がお話なさったときにとてもうれしく感じました。ご存じのように、あの話の核心は、将来の人材の育成のためにというのと社会の未来のために窮乏を我慢してお金を投資しようという話でございます。犯罪被害者の方々は、心身の傷だけでなくて社会に対する安心や信頼を失っております。この回復のためには、国が支援するということは極めて重要でございまして、被害者以外の国民の方々にとっても同様のことと存じます。
財政難の折りとは思うのですけれども、被害者支援のために使われるお金というのは誠に価値のあるものだと国民も思いますし、私たちも思いますので、ぜひ今後の御配慮をこの場を借りて お願いいたします。
○猪口委員(内閣府特命名担当) ありがとうございました。
では、最後に、山上晧座長代理、よろしくお願いいたします。
○山上座長代理 充実した基本計画ができましたのは、各構成員あるいは内閣府の皆さんの努力もありますけれども、何よりも大きいのは、すぐれた基本法があったからだと改めて私は思います。
法の規定により、内閣府において省庁の枠組みを超えて、被害者と支援関係者も加わって、協力して法の基本理念に沿うように十分に施策の検討を行うことができました。改めて基本法制定における総理のリーダーシップと、法案作成にかかわられた議員の皆様に敬意と感謝の意を表したく思います。
私は、犯罪及び犯罪者の精神学的研究を専門とする者ですが、犯罪対策の面でも、現政権下での制度改革により、長年の懸案の幾つかが大きく改善され、新たな展望が開かれつつあります。感謝申し上げますとともに、変動する社会問題への迅速な対応を可能とするこのような政治手法のあり方が、我が国社会に定着することを心より願っております。
ありがとうございました。
○猪口委員(内閣府特命担当大臣) ありがとうございました。
それでは、以上、有識者構成員の方々からご発言いただきましたけれども、本日、ご出席の閣僚委員からも一言ずつお願いしたいと思います。
では、まず、法務大臣よりよろしくお願いいたします。
○杉浦委員(法務大臣) 杉浦でございます。
経過につきましては、岡村先生の方からお話のあったとおりですが、総理の強いご指示を受けまして、僕の方で検討を始めたわけでありますが、本日の姿を見て、感慨も一入でございます。
本計画案には、法務省に関係する施策は数多く盛り込まれておりますが、いずれも重く受けとめております。役所言葉でもそうですが、誠心誠意この基本計画を実現するよう努力してまいります。
特に損害賠償請求に関し、刑事手続の成果を利用する制度、いわゆる附帯私訴の導入、犯罪被害者等が刑事裁判に直接関与することのできる制度、当事者参加の導入などにつきましては、いずれも犯罪被害者の方々の強い要望があるところでございまして、いずれもその実現には法改正が必要となりますが、犯罪被害者の方々の保護、支援をより一層充実させるため、我が国にふさわしい新たな制度を導入することが重要であり、基本計画では2年という検討計画が示されておりますが、できる限り早期に所要の法案を提出できるよう、積極的に検討を進めてまいりたいと考えております。
○猪口委員(内閣府特命担当大臣) どうもありがとうございました。
それでは、厚生労働大臣、よろしくお願いします。
○川崎委員(厚生労働大臣) 厚生労働大臣でございますけれども、犯罪被害者等の方々の立場に立ったご意見を賜ってまいり、そしておとりまとめいただいたと、こういうふうに理解をいたしております。
厚生労働省といたしましても、犯罪被害者等の方々に対して心のケアが必要な方々、また、虐待などの実際に被害を受けている方々、こういう方々に対して保健医療、福祉サービス、こうした面から最大限の努力をしてまいりたいと思っております。
いずれにいたしましても、今、お話がございましたように、まとめていただいた基本計画に基づきながら、誠意を持って取り組んでまいりたいと思います。
また、今後とものご指導を賜ると思いますけれども、どうぞよろしくお願いします。
ありがとうございました。
○猪口委員(内閣府特命担当大臣) ありがとうございました。
それでは、国家公安委員会委員長、よろしくお願いします。
○沓掛委員(国家公安委員会委員長) 国家公安委員会委員長の立場で申し上げます。
本日、決定されました基本計画案におきましては、これまで警察が講じてきた施策の一層の充実強化を求めるもの、新たな取組を求めるものなど、61の警察にかかわる施策が盛り込まれております。
今後、速やかに所要の検討を行い、必要な措置が講じられますよう警察を督励してまいりたいと考えております。
また、引き続き調査、検討されることとなっている施策についても、これまで同様、犯罪被害者の視点に立って取り組むよう警察を督励してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○猪口委員(内閣府特命担当大臣) ありがとうございました。
それでは、総務副大臣、よろしくお願いします。
○山崎委員(総務副大臣) 総務副大臣でございます。
総務省におきましては、住民基本台帳の閲覧等に関する有識者による検討会の報告書、本年10月20日付でございますが、踏まえまして、犯罪被害者等の保護の観点も含めて、直接被害者保護というわけでございませんが、犯罪の予防といいますか、犯罪に悪用されることもあった住民基本台帳の閲覧制度につきまして抜本的な見直しを行うこととしておりまして、次期通常国会に改正案を提出するという方向で、今、作業中でございます。
ご承知と思いますが、今までの閲覧制度というのは、何人でも閲覧できるという制度でございますが、ある程度の制約を課すという方向での制度として再構築をしたい、こういう内容の法改正を考えているところでございます。
○猪口委員(内閣府特命担当大臣) ありがとうございました。
それでは、国土交通省大臣政務官、よろしくお願いいたします。
○後藤委員代理(国土交通省大臣政務官) 国土交通省の大臣政務官でございます。
この基本計画には、国土交通省において実施すべき施策として、交通事故の被害者に対する自賠責保険金支払いの適正化や、現在の住居に住むことが困難となった被害者の皆様の公営住宅への優先入居などが盛り込まれています。
今後とも基本計画に基づき、こうした施策に積極的に取り組んでまいる所存でございます。
○猪口委員(内閣府特命担当大臣) 大変どうもありがとうございました。
それでは、私からも犯罪被害者等施策担当大臣として発言を許していただきたく思います。お願いいたします。
まず、犯罪被害者等基本計画案をご決定いただき、誠にありがとうございます。宮澤座長始め基本計画検討会の構成員の皆々様、第1回検討会以降、8カ月間、11回、計40時間にのぼる会合、そして、それぞれの会合に先立ちます事前の書面による意見交換を重ね、大変な勢いで、そして密度の高い議論をしていただきました。ご多忙の中、構成員の皆々様の献身的な取組に対しまして、心より感謝申し上げます。
ご決定いただきました基本計画案は、明日の閣議にかけられることになりますが、基本計画に掲げられています施策の一つひとつ、犯罪被害者等の視点に立って実施されますよう担当大臣として着実に取り組んでまいりますので、また引き続きよろしくお願いいたします。
この基本計画案は、犯罪被害者等の方々の苦難に寄り添う国の姿勢を明白に示すものでございます。私は、国民と政府がともに被害者等の方々の悲しみを施策推進の中で深く共有することによりまして犯罪を防止する決意につなげていくと、そういう願いを持っております。どうぞこれからも
よろしくご指導ください。
○安倍会長(内閣官房長官) それでは最後に、小泉内閣総理大臣よりご発言をいただきたいと思います。
○小泉委員(内閣総理大臣) 今、お話を伺いまして、岡村さんとは昨年でしたか、岡村さんの立場に立って見れば遅いと、もっと早くと、一昨年でしたか、ようやくここまで来たわけですから、これからもやらなきゃならないことがたくさんあると思いますが、今後ともよろしくお願い申し上げます。
本当にありがとうございました。
○安倍会長(内閣官房長官) ありがとうございました。
それでは、時間がまいりましたので、本日の会議を終了させていただきたいと思います。本日はお忙しい中、誠にありがとうございました。
(以上)
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