目的
犯罪被害者等基本法(平成16年法律第161号)は、第20条において、「国及び地方公共団体は、教育活動、広報活動等を通じて、犯罪被害者等が置かれている状況、犯罪被害者等の名誉又は生活の平穏への配慮の重要性等について国民の理解を深めるよう必要な施策を講ずるものとする。」と規定している。各都道府県においても犯罪被害者等が置かれている状況等に関する啓発事業を実施しているところである。
本事業は、和歌山県において、犯罪被害者等の心身の回復及び社会復帰を図る上で重要な役割を担う社会福祉分野での専門職を目指す学生を対象とした啓発を「社会福祉分野における犯罪被害者等支援の体制構築に向けた啓発事業(出前講座)」として、実施するものである。
これは、対象者が犯罪被害者等への支援に対する理解と関心を持ちながら、将来目指す職業の社会的意義と対人援助業務における専門性を知ることで、長期的な啓発効果が発揮されることを目的とする。また、県と社会福祉分野の専門学校との連携・協力を図ることにより、和歌山県が、今後の犯罪被害者等支援の育成・啓発の機会として活用するものである。
併せて、犯罪被害者等支援において社会福祉分野に求められる役割を確認するとともに、同分野における犯罪被害者等支援の体制整備を図るため、基調講演、パネルディスカッションによる意見交換を行うものである。
開催地
和歌山県
実施概要
社会福祉分野における犯罪被害者等支援の体制構築に向けた検討会等
■検討会
- 日時
- :平成26年7月4日(金)
■出前講座
- 日時
- :
平成26年7月25日(金)
- :
平成26年8月25日(月)
- 会場
- : 和歌山ビッグ愛 大ホール
- プログラム:
- 講座1
- 「犯罪被害者支援における臨床心理士の果たす役割」
- ―犯罪被害者の心理的支援―
- 上野 和久氏 和歌山県臨床心理士会副会長
- 講座2
- 「犯罪被害者支援に求められるソーシャルワーカーの役割」
- ―「まもる」「ささえる」「つなげる」専門的な支援とは―
- 崎山 賢士氏 和歌山県社会福祉士会会長
- 講座3
- 「警察における被害者支援」
- 前溝 良子氏 和歌山県警察本部警察相談課
- 参加者
- :
平成26年7月25日(金) 参加者86名
- :
平成26年8月25日(月) 参加者50名
■フォーラム
- 名称
- :「犯罪被害者等支援フォーラム~犯罪被害者等支援における社会福祉分野等の役割~」
- 日時
- :平成26年11月17日(月)
- 会場
- :和歌山ビッグ愛 大ホール
- プログラム:
- 基調講演「犯罪被害者に寄り添うということ~"今、この瞬間"の支えを考える~」
- 池埜 聡 氏 関西学院大学人間福祉学部教授
-
- パネルディスカッション
-
- 内容
- 「社会福祉分野における犯罪被害者等支援について」
- 第1部
- 「犯罪被害者等支援のために私たちができること」
- 【コーディネーター】
- 上野 和久 氏 和歌山県臨床心理士会副会長
- 【パネリスト】
- 崎山 賢士 氏 和歌山県社会福祉士会会長
- 上野 一路 氏 和歌山県社会福祉専門学校学科長
- 玉置 哲也 氏 和歌山県社会福祉専門学校学生
- 第2部
- 「犯罪被害者等支援~つなげる心 みまもる気持ち~」
- 【コーディネーター】
- 上野 和久 氏 和歌山県臨床心理士会副会長
- 【パネリスト】
- 森下 昌彦 氏 和歌山県警察本部警察相談課長
- 山中 浩子 氏 和歌山県男女共同参画センター所長
- 山東 玲子 氏 紀の国被害者支援センター犯罪被害相談員
- 記念演奏:
- ハートフルコンサート 和歌山県警察音楽隊
- 参加者:
- 136名