5 警察庁が検知した不審なアクセス
警察庁では、インターネット上にセンサーを設置し、当該センサーに対して送られてくる通信パケット(注1)を収集している。このセンサーは、外部に対して何らサービスを提供していないため、本来であれば外部から通信パケットが送られてくることはない。したがって、このセンサーを利用することで、ぜい弱性を有するIoT機器を攻撃者が探索する場合等に不特定多数のIPアドレスに対して無差別に送信される、不審な通信パケットを観測することができる。
このような不審なアクセスは、引き続き観測されており、中には、IoT機器の設定変更等を行うための管理用のポート番号(注2)を宛先として、ユーザ名・パスワードを送信してIoT機器へのログインを試行したことが疑われる動向も観測されている。
警察では、こうした通信パケットを分析することで、サイバー攻撃の予兆となるぜい弱性の探索行為やサイバー攻撃の内容、不正プログラムに感染したコンピュータの動向等を把握し、これらの分析結果から、攻撃者の活動実態等を把握する取組を推進している。
注1:ネットワークを通して送信される際に分割されるデータのかたまりのことであり、各パケットには、送信先や送信元のIPアドレス等の情報が付加されている。
注2:TCP/IP通信(インターネット等で用いられるネットワーク上でデータを交換する際の取決め)において、利用するサービスを識別するための番号であり、0から65535までが割り当てられている。
図表3-6 不審な通信アクセス観測のイメージ
