平成18年警察白書の刊行に当たって 

平成18年警察白書の刊行に当たって

 警察白書は、我が国の警察活動の現況を広く国民の皆様に理解していただくために作成しているものです。
 本年は、第1章で「安全・安心なインターネット社会を目指して」と題する特集を組みました。
 今や情報通信ネットワークは、個人や組織の社会・経済活動に深くかかわっており、極めて重要なインフラとなっております。しかし、サイバー犯罪は年々増加し、また、インターネット上には違法・有害情報が氾濫し、さらに、我が国の社会・経済活動の基盤をも揺るがしかねないサイバーテロの脅威も存在するなど、情報通信ネットワークがもたらす様々な弊害も顕在化しています。
 そこで、この特集では、国民の生活を脅かすインターネット社会の現実とこれまで講じられてきた対策について紹介するとともに、安全・安心なインターネット社会を実現するために、今後、警察はもとより社会全体で取り組むべき課題について記述しました。
 また、第2章以下では、最新の治安情勢について解説するとともに、国民が安心して暮らせる安全な社会を確立するための警察活動の現況や今後の課題について記述しています。
 さらに、昨年に引き続き、「警察活動の最前線」と題し、現場で活躍する警察職員が率直な心情をつづった手記を掲載しています。
 この白書が、警察行政に対する国民の皆様の御理解を一層深めることに役立ちますとともに、今後の警察活動に対して、皆様から多くの御支援、御協力を賜りますことを心から願うものであります。

平成18年7月

警察庁長官  漆間 巌

 平成18年警察白書の刊行に当たって

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