7 警察の予算
(1) 警察予算の構成
警察の予算は、国の予算に計上される警察庁予算と、各都道府県の予算に計上される都道府県警察予算から成る。このうち、警察庁予算には、国庫が支弁する都道府県警察に要する経費及び都道府県警察への補助金が含まれる。平成16年度の国民一人当たりの警察予算額(警察庁予算と都道府県警察予算の合計額から重複する補助金額を控除し、国の人口で除した額)は約2万8,000円であった。
(2) 警察庁予算
警察庁の平成16年度当初予算は総額2,598億9,224万円(16年度補正予算後の最終予算額は2,675億2,392万円)と、前年度より8億9,988万円(0.3%)増加し、国の一般歳出総額の0.5%を占めた。
16年度当初予算では、厳しさを増す犯罪情勢に対応するための警察活動の強化、組織犯罪への抜本的な対策の推進、テロの未然防止と緊急事態への対処態勢の強化、安全・快適な交通環境の実現、警察基盤の充実強化について、重点的な措置を講じた。また、補正予算により、災害復旧や災害対策のため、車両、装備品、基盤施設の整備等を行った。
(3) 都道府県警察予算
都道府県警察予算は、各都道府県において、財政事情、犯罪情勢等を勘案しながら編成されており、平成16年度の最終補正後の予算額は総額3兆3,701億8,200万円と、前年度より139億7,600万円(0.4%)減少し、全都道府県の予算総額の6.7%を占めた。