第3章 生活安全の確保と犯罪捜査活動 

第3章 生活安全の確保と犯罪捜査活動

第1節 最近の犯罪情勢とその対策

1 刑法犯

 刑法犯の認知件数は、平成8年から14年にかけて、7年連続で戦後最多の記録を更新し続けた。その後、15年には減少に転じ、16年中は256万2,767件と、前年より22万7,369件(8.1%)減少した。しかし、減少したといっても、140万件前後で推移していた昭和期の約2倍の水準にあることに変わりはなく、情勢は依然として厳しい。
 刑法犯の検挙件数は、5年以降70万件台で推移していたが、12年には大きく減少して50万件台に落ち込み、13年も更に減少した。しかし、14年以降は毎年連続して増加し、16年中は66万7,620件と、前年より1万9,301件(3.0%)増加した。
 刑法犯の検挙人員は、平成に入り30万人前後で推移していたが、13年以降は毎年連続して増加している。16年中は38万9,027人と、前年より9,425人(2.5%)増加し、平成に入り最多となった。
 刑法犯の検挙率は、昭和期にはおおむね60%前後の水準であったが、平成に入ってから急激に低下し、13年には19.8%と戦後最低を記録した。しかし、14年以降は連続して上昇し、16年中は26.1%(前年比2.9ポイント増)であった。

 
図3-1 刑法犯の認知・検挙状況の推移(昭和21~平成16年)

図3-1 刑法犯の認知・検挙状況の推移(昭和21~平成16年)
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 第1節 最近の犯罪情勢とその対策

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