第7章 公安の維持 

(2) 機動隊の活動

 〔1〕 機動隊の種類と機能
 各都道府県警察には、集団警備力によって有事即応体制を保持する常設部隊として機動隊が設置されているほか、管区機動隊及び第二機動隊が設置されている。
 機動隊には、専門部隊として、爆発物処理班、機動救助部隊、水難救助部隊、銃器対策部隊等の機能別部隊が編成されている。また、一部の都道府県には、ハイジャックや人質たてこもり事件等に対処するための特殊部隊(SAT)が設置されている。さらに、国内外における大規模災害発生時の初動措置に当たる広域緊急援助隊や国際緊急援助隊が、全国警察の機動隊員、管区機動隊員等で編成されている。

 〔2〕 機動隊の任務と活動の概況
 機動隊は、危機管理のための集団警備力の中核として、集団不法事案に対する治安警備、主要な警衛・警護警備、台風・地震等の災害警備、祭礼・催し物の雑踏警備に当たるほか、集団警備力としての特性を生かしつつ、繁華街における集団警ら、暴力団対策、暴走族の一斉取締り等、多角的な活動を行っている。
 また、各種機能別部隊の専門能力を生かした捜査活動や、人命救助活動等の市民生活に密着した警察活動にも従事しており、最近では、暴騒音取締りや生物化学テロ等の事象にも対応すべく、その機能強化を図っている。

 
成田空港の警備状況を視察する小泉首相

成田空港の警備状況を視察する小泉首相

 
機動隊の部隊訓練

機動隊の部隊訓練

 10 重要警備

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