第5章 組織犯罪対策の推進 

(2) 国内に居住する外国人犯罪グループによる犯罪

 日本国内の不法滞在者等が、より効率的な利益の獲得等を目的として、国籍や出身地等の別によりグループ化し、悪質かつ組織的な犯罪を引き起こす例が目立っている。

事例1
平成15年12月、活動拠点を関東、九州、関西へと移動させながら民家等に侵入し、家人を粘着テープ等で緊縛した上、金品を強取する強盗事件を繰り返していた中国人犯罪グループの一斉摘発を行い、中国人16人(男10人、女6人)を強盗罪、入管法違反等で逮捕した(福岡、神奈川、兵庫、大阪)。

事例2
15年7月、クレジットカード偽造工場の一斉摘発を行い、偽造クレジットカード作製に供したとみられるカードリーダー・ライター3台、ハンディスキマー2台、パソコン等のほか偽造クレジットカード約250枚を押収するとともに、偽造クレジットカードを用いて商品詐欺を行うなどした中国人3人(男2人、女1人)と日本人の男1人を不正作出支払用カード電磁的記録供用罪、詐欺罪等により逮捕した(警視庁)。

 第4節 来日外国人犯罪対策

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