道路交通のバリアフリー化と安全通行権の確保 (1)「歩行者主権」の回復  平成13年中の交通事故死者数に占める歩行者及び自転車利用者の割合は4割を超え,欧米各国と比べても著しく高い水準にある(表5-5)。また,14年中の交通事故死者数に占める高齢者の割合は37.8%となり,歩行者に限れば,その割合は62.9%にも達している(表5-6)。 表5-5 交通事故死者数に占める歩行者・自転車利用者の割合(平成13年) 表5-6 交通事故死者数に占める65歳以上の高齢者の割合の推移(昭和57~平成14年)  少子高齢化が進展するなか,道路交通環境をくるま中心からひと中心のものへと転換させ,高齢者,子ども,身体障害者等を含む歩行者・自転車利用者の交通事故被害を抑止することが急務となっていることから,警察では,これらの者が道路を安全かつ快適に通行することができるよう,「道路交通のバリアフリー化」を推進している。