(2)特徴的傾向  偽造銀行券の特徴的傾向としては,商店等における対面行使が可能なほど精巧な外観を有するものや,両替機,自動販売機等の機械に対して行使可能なものが増加していることが挙げられる。事件の特徴的傾向としては,同一の被疑者によって偽造銀行券が大量に偽造されていること,被疑者が低年齢層に広がってきていることなどが挙げられる。  これらの特徴的傾向の背景としては,パソコン用プリンタ等の機器の普及・高性能化が進み,これらの機器を利用することにより,精巧な偽造が容易になっていることが挙げられる。