第1章 組織犯罪との闘い |
事例
平成14年9月,愛知県警察は,13年8月に大阪府内で発生した集団密航事件の首謀者として中国公安当局から指名手配され,偽造旅券を用いて我が国に潜伏していた中国人の男(37)を始めとする蛇頭組織構成員等17人を一斉に摘発・逮捕した。 更に捜査を進めた結果,前記集団密航事件について,同中国人が中国福建省において密航者を勧誘して貨物船を用いて送り出した事実,逮捕した蛇頭組織構成員2人が大阪で密航者を迎え入れた事実を特定した。14年11月には,同中国人ら3人を入管法違反(営利目的の集団密航入らせ)で再逮捕した。 なお,この事件は,不法入国助長の罪のうち,入管法第74条第2項(営利目的の集団密航入らせの罪)を初めて適用したものである(愛知)。 |
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