平成15年警察白書の刊行に当たって

平成15年警察白書の刊行に当たって

 警察白書は,我が国の警察活動の現況を広く国民の皆様に理解していただくために作成しているものです。
 この白書では,第1章において「組織犯罪との闘い」と題した特集を組みました。
 平成14年の刑法犯認知件数は,285万3,739件に上り,戦後最多を記録しており,その背景の一つに犯罪の組織化の進展が挙げられています。
 このような情勢を踏まえ,今回の特集においては,来日外国人犯罪,暴力団情勢,銃器・薬物情勢について,統計データや検挙事例はもとより,第一線の警察官や被疑者に対するアンケート結果等により変質しつつある我が国の組織犯罪の実態を浮き彫りにしました。
 また,我が国の組織犯罪対策の軌跡,海外の状況,今後の取組みについて記述しています。
 第2章以下においては,そのほかの平成14年中の治安情勢と警察活動について解説するとともに,今後の課題について記述しています。
 この白書が,警察行政について国民の皆様の御理解を一層深めることに役立ちますとともに,今後の警察活動に対して,皆様から多くの御支援,御協力を賜りますことを心から願うものであります。
 平成15年10月
警察庁長官  佐藤 英彦


 

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