第2章 生活安全の確保と警察活動

 平成12年には、ストーカー事案の増加、道路、公園、駐車場・駐輪場、共同住宅等における犯罪の増加、少年非行の深刻化、一般市民が被害者となる発砲事件、大量の覚せい剤密輸事件、景気が低迷する中での多重債務者の弱みにつけ込む金融事犯、悪質な産業廃棄物事犯を始め、市民生活の安全と平穏を脅かす様々な問題が発生した。
 警察では、これらの状況に的確に対応するため、地域の「生活安全センター」としての交番の基盤整備、相談業務の強化、地域住民、企業、地方公共団体、NPO等との協働による地域安全活動の強化、犯罪防止に配慮した環境設計活動の推進等に努め、地域住民に身近な犯罪、事故の予防活動、犯罪の検挙活動を行うとともに、ストーカー行為による被害防止、少年の非行防止、けん銃等の摘発及び供給の遮断、薬物乱用の防止、良好な風俗環境の保持、正常な経済活動の確保のための諸対策等を強力に推進している。


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